電車にのって夏祭りにいく
夏祭りに行った。わざわざ電車にのって。
行き先は、私が中学生まで住んでいた場所。電車で1時間かけて、家族で出向いた。今住んでいる地域には大きな祭がなく、私の記憶のなかにあった「楽しい夏祭り」を子どもたちにも体験させてあげたいと思ったからだ。
ズラーっと並ぶ屋台、大きな音で通り過ぎる神輿、同級生に会うんじゃないかとソワソワした夕暮れ。全部すごくわくわくして、好きだった。その日の夜ごはんは、みんなで屋台で買い食いするのがうれしかった。
いろんな感情が詰まった夏祭りに20年近くの時を経て戻ってみると、思ったよりも小さなお祭りで、歩いている子たちは当たり前だけど知らない子ばかりで、屋台の向こうにいるおじさんたちは同世代みたいな人もいて。時の流れを感じずにはいられない。ちょっとだけセンチメンタル。
ただ感傷的になっている場合じゃない。子どもらが!走り回っているのを追いかけねばならない。今の私には、熱々のじゃがばたをほおばるよりも先に、ふーふーと冷ます仕事がある。
特に「金魚すくいしてもいいけど、おうちには連れて帰れないよ?」と、自分の口から出てきたときはびっくりしちゃった。なんだか大人になったんだねえわたし!
私は夏祭りが好きなんだな。またみんなで行きたいな。
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