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研究会#27 まわるかたち(小原流四級家元教授)2024年7月

まわるかたち:かたむけるかたちの展開。まわる動きを表現するかたち。
花材:カラー(3)、スプレーカーネーション(2)、レザーフアン(2)、かすみ草
花器:まどか
〈結果〉95点

□今回のお題で意識したこと(お稽古での学び)

・まわるかたちの構成上、正面から見たときに右側の花が少なく、真上から見て左上の花と右下にくる花の間の空間が広くなりやすい。右下に剣山を2つ使い緑の面積を広くすると、左半分とのバランスがとりやすくなる。ただ、右下を客枝とする場合には役枝のバランス関係にも気をつける。

□当日の花のようす

▷カラー
 ・苞の向きが似通っていた。
  ⇒茎を溜めたりの先の方向性を変えることで、役枝3本が似過ぎないように注意した。

▷スプレーカーネーション
 ・ほとんどの花が咲き、赤が強く感じられた。
  ⇒わずかにあった蕾を使って開いた花を使いすぎないようにした。硬い蕾もあったので開いている花とのバランスの差が大きかったため、できるだけ開いて使った。
  ⇒花のいろが強かったため、中心に挿れすぎると重心が真ん中に寄ってしまうと思った。なるべく外側に色の強さを散らした。

▷レザーファン
 ・とても麗で使いやすい葉だった。
  ⇒カーネーションの花がまわる流れを表現するには使いづらかったため、レザーファンをうまく使いまわる流れを表現した。高低差や大きさに違いをつけて躍動感を表現するようにした。

▷かすみ草
 ・花の白が濃く、花自体もしっかりしていた。
  ⇒花を間引きながら軽さと重さに差をつくり、レザーファンの緑とのコントラストを使いながらカーネーションの赤の強さとの共存を意識しながら使った。

□研究会で学んだこと(講評・寸評: 松田光美先生)

・役枝で”まわる”の軸を作る。
・まどかの白を隠す。
・大きい ≠ 主枝
・主枝として”まわる”様子が綺麗に見えるように。
・外側(役枝 + 中間枝)と内側(中間枝)で”まわる”を作る。

〈寸評〉
・主枝が少し長かった。

□今回の研究会の感想

四級として最後の研究会。
生けている時間も楽しむことができ、生けた後も納得のいくいけばなができました😌
以前の研究会でまわるかたちを生けた際、役枝を短くしすぎてしまい、"まわる"の動きが弱く見えてしまったことがあったため、気持ち長めに生けてみました。
ただ、主枝は少し長すぎたようで、ここらへんのさじ加減はやっぱり難しいな〜と。
四級最後に95点で終えることができてよかったです💮

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