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研究会#16 瓶花(小原流 准教授)2023年2月

花型: 瓶花(傾斜型)
花材: 金葉こでまり・ばら(3)
花器: 基本瓶花花器
〈結果〉95点


□当日の花の状態と意識したこと

▷金葉こでまり
 ・先が黒ずんでいる葉が多かった。
  ⇒他の方の花材もまあまあ黒ずんでいる葉があったが、私の場合枝先の葉に多く見られたため、開始の合図と共に替えてもらった。
  ⇒といいつつ、所々黒い箇所があったので、全体の葉の量のバランスと相談しながら葉を取ったり黒い箇所だけ切ったりして新緑のイメージを浮かべられるように剪定した。
 ・全体的に葉は少なく、枝は細かった。
  ⇒役枝・中間枝の他に3本挿れる練習をしていたが、主枝とバラを結ぶ4本目のみにした。本来主枝と副枝を結ぶ枝を挿れる場所に主枝から出ている枝が重なっていたため、この枝を残し、4本目を挿れた。

▷ばら
 ・花もしっかり開き、葉も立派だった。
  ⇒こでまりがより弱くなってしまうことを避けるため、重なっている葉は全てとり、こでまり周辺にできる空間と大差ができないように心がけた。

□今回のお題で意識したこと(お稽古での学び 2023/2/8)

・主枝は基本的に器の高さの1.5倍だが、芽出しの枝なので、伸びやかになるよう全体で器の高さの2倍を目安に枝をとる。
・金葉こでまりは傾斜型で挿れた方がよい。
・主枝は傾斜型に合わせて、枝を作る。
・金葉こでまりの葉は取りすぎない。
・主枝は70°の傾斜なので、客枝よりも先端が下に来る。
・副枝は寝かしすぎない。どうしても寝てしまう場合は器の縁に隠れるように横木を使ってもよい。
・主枝の先端と主枝の刺し口のちょうど真ん中に副枝の先端が来るようにする。
・金葉こでまりの葉は他の枝が隠れるようであればとる。
・中間高の金葉こでまりは前傾させるものの、主枝との間隔が近すぎないように、先端が主枝と花器の交差点の上に来るイメージで挿す。主枝と副枝の交差点にもたれさせる。
・ばらは大きいものから順に①低め②客枝③中間高とするのが基本だが、軸の強さも見て中間高を選び、次に他2本を選ぶ。
・空間が空きやすい取り合わせなので、ばらの葉を大事に花器の口元と中間高に添える。
・金葉こでまり3本とばら3本が挿れられたら、主枝と副枝の間に4本目、正面から見て手前の真ん中にばらと主枝を結ぶ5本目を挿れる。それぞれ近くの枝と高さが同じにならないように気をつける。
・5本目の金葉こでまりはばらの領域に差し掛かり、ばらの葉とのコントラストが活きるとよい。
・金葉こでまりとばらの中間高の間に間が出来がちなので、6本目の金葉こでまりとして華奢な枝をばらにさしかかるように挿れる。

□研究会で学んだこと(講評: 松木洋子先生)

・直立型・傾斜型どちらでもよい。
・伸びやかに挿れられるとよい。
・こでまりは葉がつきすぎているよりは少し整理し、木肌を見せられるとよい。
・バラは表情をよく見ることが大切。

□今回の研究会の感想

久しぶりの95点に嬉しくてひっそり涙が出ました。。しかもこれまで百発百中90点だった瓶花で取れて、瓶花を嫌いにならずに済みそうだなんて思ってました。
喜びはしたものの、花留めに苦労し、ほぼまぐれで留まっていたので、反省点を残しておきます。

主枝・副枝を留めるのにとても時間がかかってしまい、中間高のこでまりとばらの留め方が雑になってしまった。ばらはもう少し前傾できるように花留めを利用して工夫すべきだった。
後から見ると客枝のばらと3本目のばらが並んでいて、表情も同じように見えるので、3本目のばらの傾きをもっと浅く、ねじまりよく奥に挿れたかった。
写真を見ると反省点なんていくらでもあるけれど、限られた時間で何を優先して何を諦めるのかは先に整理できているといいよね。
来月は桃の節句の取り合わせなので、こちらも花と向き合って楽しくいけられるといいな〜。

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