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研究会#26 瓶花直立型(小原流 四級家元教授)2024年5月

色彩盛花傾斜型
花材: そけい(3)、芍薬(3)
花器: 丸水盤
〈結果〉95点

□今回のお題で意識したこと(お稽古での学び)

・主枝は器の高さの1.5倍。45℃開き、70°傾ける。
・副枝は主枝の1/2。後ろに引きすぎるので留意。先端が少し後ろに振れるくらい。
・客枝は主枝の1/2、30℃開き、50℃傾ける。
・そけいは最初は葉を落としすぎず、挿してからバランスを見て重なってる葉や枝を落とす。葉が下がっていたり、花が落ちてあるものは付け根から落とす。
・中間高のそけいは主枝よりも華奢な枝であれば同じ長さ、同じくらいの太さであれば主枝より力を持たせずとも他の役枝よりは長めに挿す。副枝の斜め右前に挿す。上から見た時にそけいの先端が主枝と花器の交わる点に重なるイメージ。
・4本目のそけいは主枝と副枝を繋ぐ役目。副枝の近くに挿し、主枝と副枝の間の水面に掛かるくらいに起こし気味に挿れる。
・5本目のそけいは短くしすぎず、主枝の脇枝のように芍薬とのつながりを見せる。
・お稽古で使った芍薬はとても大きい花が3本だったため、高めの中間枝はあげすぎると重心が上に向いてしまうため3本の芍薬が近くなってもよいから気持ち低めに挿れる。
・低めの芍薬は後ろの剣山から挿れ、手前の剣山を隠す。
・芍薬は花びらで花の大きさの調整はできない。花びらを1枚落とすと他も落ちてしまう。(花びらをとるなら根元から離れた場所でちぎる。)

□当日の花のようす

▷そけい
 ・花も咲き、しっかり付いていた。
  ⇒芍薬のピンクに対して黄色が多すぎると思うところは花や蕾を落とした。
▷芍薬
 ・2本がつぼみ、1本のみ開き始めている状態だった。
  ⇒蕾の2本は花の色も見えない状態だったので、手で温めながらほどよく開いた。高めにあげる芍薬はほとんど蕾のままつかった。

□研究会で学んだこと(講評・寸評: 諸岡啓子先生

・そけいで骨格をつくる。
・葉は整理をし、表裏が分かりやすいので裏を見せない。
・主枝は枝の線を見せることが大事。
・中間高は主枝と同寸と言われているが、力の強さが主枝の方が強くなるようにする。
・芍薬は蕾の開き具合と葉をよくみて選ぶ。
・今回の芍薬はこれから咲こうとする力強さが残っているので、客枝と客下は少し話すとよい。
〈寸評〉
・主枝が水面に弧を向けるように入っているので、湾曲が上に来るように枝を選ぶ(作る)。(写真は先生の手直し後に撮ったので直ってます。)
・客枝が上がりすぎているので、+5°くらい下げる。

□今回の研究会の感想

お稽古の時には大きく開きすぎてどうすればいいの...となるくらい大きかった芍薬が、本番ではまだまだ開きそうもないくらいの蕾でどうしようかと🥹
ただ芍薬の蕾は温めれば開く可能性があるので、丁寧に水で洗って温めて少しずつほぐしました。
これまでも何度か触ったことのある花材だったので、綺麗に見せるよう工夫しようとチャレンジできたなーと思います。
まだまだ触ったことのない花材が多くあるので、お稽古の時にたくさん触って加減を知っていけるといいな😌

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