保育園児の人間関係
子どもは0歳から保育園に通っている。0歳のときは同級生が1人だったのが、1歳では5人、2歳児クラスでは6人と年々増えてきている。通っているのが小規模保育園ということもあってなのか、園児の中では息子が一番の古株である。
そんな一番の古株、息子氏は、保育園の下の子の面倒をみることもあるそうである。家ではパパとママにべったり甘えてばかりであるが、先生方から聞く保育園の様子で、何度も驚いている。自分一人だけで手を洗えるとか(家ではママが後ろに立って一緒にあわあわ作らないとだめ)、服を自分一人で着られるとか(家ではママが着せて、着せるときも顔だけだしてお化けの格好で一回遊ぶ)、靴下も靴も自分で穿けるとか(家ではママがおんぶし、パパが靴下をはかせる。電球ジョークみたいだなあと毎回思う)。
そんな息子であるが、先週、こんなことを言い出した。
「KちゃんとAちゃんはボクのことが大好きで、ぼくは忙しいの」
早くもモテ期である。気になって先生に雑談ついでに聞いてみると、どうも本当らしく、保育園にいる間はその二人が息子の両側に大抵いるそうである。そういえば保育園からもらう写真にも、大体どちらかと写っているか両方か、だった。それを聞いてママはちょっと嬉しく、照れ臭かった。
そして先日、ついに、Kちゃんと帰りが一緒になった。息子は朝一番に預けてほぼ最後にお迎えなのでなかなか私はKちゃんもAちゃんもお会いできなかったのであるが、Kちゃんのパパが遅くなったために初めて会えたのである。
保育園に入ると、息子の横にKちゃんがいた。親しげに話している。と、思いきや。
Kちゃんが一方的に話しかけ、息子は黙々と色塗りをしている。近くにはKちゃんのパパが迎えに来ていて、帰るよ、とKちゃんに言う。Kちゃんは息子にバイバイと笑顔で言って、ハイタッチの仕草をした。息子はそちらを見ずに手だけ出した。Kちゃんは満足気にハイタッチ、ニコニコしながらパパと帰っていった。
すごく塩対応だった。ママはKちゃんパパに何と言って良いかわからなかった。先生が苦笑いで言った。
「毎日こうなのでお気になさらないでください」
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