Sheffieldを振り返る
Sheffieldでの留学生活が始まって、約半分が過ぎた。
Londonまでは電車で3時間(電車といっても山手線みたいというよりは新幹線な感覚)、バスで4時間半。日本で例えてみれば東京から浜松くらいらしい。
だからLondonに行くってなったら決して近くないし、日帰りでひょっと行こうとは思わない。
Londonと違ってパッとするものもないし、何して遊ぼうって昼はランチするか晴れてたら公園行ってお散歩。夜は遊ぶところもないからパブかバーで飲み歩きクラブに行くくらいしかない。誰かのライブに行くとしてもSheffieldで開催されることはほとんどないので、Londonか近くてもManchesterに行かなくちゃいけない。
それでもLondonみたいな都会じゃない場所で一年間生活することになったのは私にとってはいい選択だったなと思う。
そう結論づけられたのは、実際に住み始めて実感することができたけれど、マンチェスター空港に到着した初日に出会った子の一言も印象に残っている。
You can't really know British life if you live in London.
そして私は生まれた時からずっと埼玉で、埼玉生まれであることを自虐ネタとして使い東京生まれに憧れているものの、それでも日本全体からみれば埼玉は都会に入る。今後の人生を想像していても東京付近に住んでいる未来が一番現実的に見えることを考えれば、このSheffieldで住むのが人生で最初で最後のいわゆる都会ではない場所での生活かもしれない。(Sheffieldは田舎と言い切るには小さくない。)
Sheffieldってどんな場所
(市の中心部にあるPeace Garden)
シェフィールド (Sheffield) はイギリスのイングランド中部の工業都市である。人口は520,700人(2005年)で、首都ロンドン、バーミンガム、リーズ、グラスゴーに次いで第5位。都市圏人口は約180万人にのぼる。(Wikipedia)
ということで、シェフィールドはイギリスの中では大都市の一つと言えるらしい。が、肌感で言えばオフィスビル街もなければ、家族づれで遊べるアミューズメントパークとかも特にない。
むしろSheffieldは教育機関が大変密集している地域で、大学もUniversity of Sheffieldの他にもSheffield Halam Univerisityがあったり、College, High Schoolをたくさん見つけることができる。
つまり大学(学校)のための町と言える。日本でいう、日吉をもっと規模を大きくした感じというのがより正確に特徴を表していると思う。
時間がゆっくり流れるSheffield
実際にSheffield大学で出会う学生は、とても時間をゆったりたっぷり贅沢に使っている気がする。
特にびっくりしたのが、基本的に大部分の人がどうしても外せない用事がない。だから、ダンスの大会のための練習の日程を振り付け者の子がみんなの予定を聞かずに決めて、その日に来てね!と言っても毎回8割は集まる。来れない子も、授業で間に合いそうにないとか、その週は授業がないから実家に帰っていてSheffieldにいないとか。
あとはちょっと明日こんなイベントあるらしいんだけど行かない?と誘っても次の日までに課題提出やテストがない限り、大体の友達が予定が空いている。笑(私の友達の多くが一年生や交換留学生でバイトしてないからというのも理由の一つだと思うけど)
日本では、友達とご飯に行こう!と言ってもお互いに予定が詰め詰めなゆえに、下手したら約束する日はその一ヶ月後ってこともある。毎日たくさんの人と会って外で何かのイベントに行ってみたり。予定がたくさんあって色んな経験をすることに時間を費やす毎日が通常運転だった私にとって、自らエクストラで予定を入れなければ、授業が終わって夕方に帰宅して夜は部屋でありったけの時間があるという生活は高校生ぶりである。(多くの時間は授業の予習に充てられるというのが現実だけど)
上でSheffieldは学生のための町という表現をしたが、学校の周りには学生が食事できるレストランが集まる通りがあったり、ショッピングができる場所があったりする。これらはまた別のNoteで整理してみたい。
Londonの大人なおしゃれな感じも大好きだし目が向きがちだけれど、逆に何もないからこそ家、図書館、カフェで一人でじっくり自分自身・自分の好きなことに向き合えるSheffieldもいいなと思っている今日この頃。