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細胞達のコミュニケーション-内分泌系-:九歯大生の講義グラレコ2021⑮

生物の起源は、単細胞生物でした。進化に伴い、体を構成している細胞の数が増えて複雑になってくると、離れたところにある細胞にどうやって情報を伝えるのかが生きていくうえで重要な課題となりました。体内外の環境が変動した時、その変化を検出し上手く適応していく必要があるからです。そのような情報伝達の仕組みとして、「神経系」と「内分泌系」があります。

内分泌器官の代表といえば、「下垂体」。下垂体は脳の底部にあり、視床下部の下にぶら下がっている小さい器官です。前葉と後葉に分かれているのですが、この二つは発生学的には全く異なる起源なのです。後葉は脳の一部が伸びだすように形成される一方で、前葉は将来口腔となる部分の上皮の一部が陥入して脳の一部にくっついて形成されます。すごくユニークですね。ちなみに、生物の中では原生動物や腔腸動物(ヒドラとか)には内分泌器官がないのですが、環形動物(ミミズやゴカイ)以上の高等動物には内分泌器官が存在します。
植物にも、植物ホルモンがありますね(中学校で習う?)。植物には内分泌器官がありませんが、環境変化に応じて合成される低分子の化学物質を植物ホルモンと呼んでいます。

では、グラレコを見てみましょう。

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下垂体から分泌されるホルモンを、模式図でまとめてます。前葉ホルモンは前葉細胞が合成します。後葉ホルモンは視床下部神経細胞が合成します。

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ホルモンは色々な種類があります。化学物質の構造で分類すると、アミン型、ペプチド型、ステロイド型に分類され、それぞれ標的器官での受容体が異なります。

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ホルモンの作用機序、下垂体での分泌機構について分かりやすくまとめてます。

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以上、内分泌機構についてのグラレコでした!次回のお楽しみに~

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