ワーママ休んで日帰りでお伊勢まいりに行った話
年末年始、夫から「誕生日休暇も兼ねて伊勢にでも行ったら?」という提案がありました。
そこでハッとアンテナが立ち、『伊勢神宮とは何か?』という本を読み、仕事始めで週5日働いた後の土曜日の朝、洗濯とゴミ捨てをしながらギリギリまで悩んだ末に、1人、東京から日帰りで行きました。
今回は弾丸お伊勢まいりの旅レポートです。
約8年ぶりの1人旅
最後の1人旅は、2017年の冬の徳島お遍路です。
その後も仕事の出張で、夫婦で、子どもが産まれたら家族で、いろいろと遠出していたものの、終始1人なのはかなり久しぶりでした。
自分だけのペースで行動できるって、すごいリフレッシュになるものなんだなと気付きました。いやあ…本当にこの機会はありがたかったです。
なぜ伊勢なのか?
私と夫は、東京のお伊勢さまといわれる東京大神宮で神前式をしています。
私は夫と出会う前に参拝し、そこで引いたおみくじに、8割くらい当たっている夫のプロフィールが書かれていたので、やっぱりご縁があったのだと思う。
家には神前式でいただいた神棚をまつり、毎年、毎日手入れをして、感謝の祈りを続けています。
私自身、伊勢神宮には「いつか行ければいい」くらいの温度感でしたが、夫からの一言で「呼ばれているかも?」と直感的に思い、思い切って行くことにしました。
神社は穢れを嫌うため、忌中や産後すぐ、生理中などの参拝は避けたほうがよいといわれるため、これもタイミングだなあと思いました。
往路4時間・参拝4時間・復路4時間
東海道新幹線の行きはB席、帰りはE席、往復とも隣が世代が近い女性でなんとなく安心感。
移動時間の最初は読書や調べ物をしていましたが、中盤からほとんどの時間はぼーっと、うとうとして過ごしました。
以前は、空き時間ができたらインプットしないともったいない!と意気込んで詰め詰めにしていたのですが、ここ最近は、「あえて何もしない」時間をつくって前向きに受け止めています。
名古屋⇄伊勢市までは結構時間がかかりました。
車窓から見る景色が好きなので、観察して、思ったことは適当にメモ。以下は一例。
・津新町から見えるボロボロの4号館の雰囲気◎
・遠くに見える工業地帯や風力発電の迫力が勇ましい
・あぜ道にちょろっとあるガードレールが哀愁漂う
豊受大神宮(外宮)から皇大神宮(内宮)へ
そもそも伊勢神宮とは1つではなく、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)を中心とした125社の総称のこと。とても回りきれないので、今回は以下のみ、ご挨拶に伺いました。
外宮
・御正宮
・多賀宮
・土宮
・風宮
内宮
・御正宮
・荒祭宮
・風日祈宮
現地に着いたのは12時頃。
神社のお参りは気が満ちる午前中にしたいところですが、こればかりは仕方ない。
伊勢市駅で腹ごしらえをして、徒歩で豊受大神宮(外宮)へ。参拝する皆さんが一緒なので、道には迷うことなく到着。
外宮⇄内宮間はバスが運行しています。こちらも案内があり、先払い式でスムーズに乗れました。
神様には、住所と氏名を伝え、ここで参拝できたことと、ここまで見守ってくださったこと、これからへの感謝をお伝えしています。
伊勢では個人的なお願いごとではなく感謝を述べたほうがよいと言われているからか、お参りされている方々の、礼に始まり礼に終わる姿に、日本人らしさや誇りを感じ、いつまでもこの平穏で美しい姿が続いてほしいと思いました。
お伊勢さまはとても清々しい空気で、他の神社と一線を画す風格を感じました。
鳥居や社殿のミニマリズムさも、不思議な魅力があります。
見た目にとらわれない本質ここにあり、という感じ。
お遍路も徳島だけで終わっているのですが、伊勢も125社巡れる日をつくっていきたいと思うのでした。
定番の伊勢土産
参拝後はおはらい町へ。赤福本店で家族へ、すみっコぐらし堂で子どもたちへのお土産を購入。
子どもたちへのお土産は、お菓子やグッズは東京でも売っていそうだったし(裏面を見て製造京都とかだと三重に貢献していない気がした笑)、モノによっては喧嘩の種になりそうだったので、伊勢うどんと伊勢店限定ノートという無難なチョイスにしました。
すごい人だったのと、そんなにお腹が空いていなかったので食べ歩きは断念。雰囲気のある街並みだったので、もっとゆっくりしたかったな~!
神域内は落ち着いている一方で、ここで人間の私利私欲が爆発しているような気もしていて、弾丸スケジュールの最後には結構疲れました…。
朝8時前に家を出て、夜20時過ぎには帰宅しました。
子どもたちはよく理解していて、「たのしんできてね!」と送り出し、時々LINEで数々の着信履歴を残しつつ、夜には「おかえり!」と迎えてくれました。偉くなったなあ。
ワンオペ(時々義母手伝い)してくれた夫、ありがとう!
文字通り、仕事や子育てをまるっきり忘れて堪能しました。
伊勢まいりに行ったからといって、日常生活がガラリと変わることはなく、翌日から通常運転なわけですが、何気ない日常の幸せを感じられています。