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データサイエンス講座4回目レポート「『すごいもの』と『普通』を分けるポイント」 とは

こんにちは。MANAI 広報のヴィアナです。

3月7日、中高生向けデータサイエンス講座「AI×10年後の社会とワタシの未来」4回目の講座が行われました。
この日のテーマは「AI社会におけるデジタル人材を考える」。

この日も、グループワーク「ツールを活用して身の回りの課題解決を実践しよう」の発表からスタート。

今回は、6チームすべてに発表してもらいました。
それぞれのチームに、デロイト デジタルさんのデータサイエンティストさんがメンター(指導者)として付いています。チーム全員とメンターがオンラインでミーティングをし、内容をつめて、作れるチームはデモまで作成。
期末テスト期間の忙しい中、みんな頑張ってくれました。

それぞれのチーム、発表内容はこんな感じです。

チーム1:目が不自由な方の電車事故を減らす
チーム2:自動改札機のタッチレス化、及び、不正入場の検出
チーム3:テストでのカンニング防止
チーム4:指名手配犯や不審者の検出
チーム5:AIによる勉強時間管理
チーム6:冷蔵庫の中身やその賞味期限を管理し、使用者に知らせる


チーム4の「指名手配犯や不審者の検出」は実際にデモを行いました。
マスクをしている人を「普通の人」、マスクなしの受講生を「イケメン」、キャラクターの顔が付いた時計を「危険人物」とAIに学習させたもので、ちゃんとデモで判別出来ていましたよ。

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チーム6の「冷蔵庫の中身やその賞味期限を管理し、使用者に知らせる」。これ、あったらいいなと思っていたら、プロジェクトを進めていてくれました。

ただ、実際に取り組んでみて「賞味・消費期限が近いものの判別など、Scratchでは無理」という結果に。フードロスを減らしたいというところからの発想で、主婦にもありがたい機能。いつか実現することを強く望みます。

デモまで作れたチームからは「データを用意するのが大変だった」「まだ1冊の本しか判別できない」など、データ不足ゆえにAIへ学習させるのがむずかしい、という声が聞かれました。

デロイト デジタルの森さんは「皆さんの考えられた課題は、実際に企業で取り組んでいるところが多い。課題を的確に捉えている」とコメント。

実際にAIを使ったカンニング防止策も企業で開発している所があり、また、イギリスは顔認証などから不審者を判定するシステムがかなり進んでいるのだとか。みんなの社会問題に対する目の付け所、とてもいいみたいです。

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森さんは、先週行われた『中高生国際Rubyプログラミングコンテスト』で審査員を務められたそうで、そこで気が付いた「『すごい』ものと『普通』を分けるポイントがある」んですって。

それは「実際に他の人に見せたか。これ、とても大事でチーム以外の人、家族でもいいんです。その人たちに見せて、フィードバックをもらったか。そして改良したか。ここが大きなポイントです」。
プレゼンも、人に見てもらって「より伝わるか」と学ぶと全然違うものになる。と、貴重なアドバイスを下さいました。


活発に質問が出たのは「AIに与えるデータの取得」について。

「とても大切なポイント」として「データはユーザーのためになる使い方をする、と打ち出さないといけない」と、わかりづらい説明などでユーザーの反発を受け炎上した企業の事例を用いて説明がありました。

個人情報をどう扱うか、については大きな問題になっていますよね。
企業がきちんと説明しても、文章が長くきちんと読んでいないのに「同意」ボタンを押す人が多く、ここが争点になっているようです。

受講生たちも個人情報保護には関心が高く
「ユーザーの同意があるかないかが、炎上につながるんでしょうか」
「インスタグラムの鍵アカウントが流出したと聞いたが、会社のセキュリティが悪いのか、ハッカーがすごいんでしょうか」
などの質問が出ていました。

この講座は、データサイエンティストを養成するものではありません。

Manaiのメンターで、同講座を担当しているGakuさんが


「この講座は、みなさんがAIの可能性や使い方を学び、チームやメンターのみなさんと共にAIを使ってどんな世界が描けるのかを探求するものです。
そこに正解や不正解があるわけでもなく、成績がつくわけでもありません。...ぜひ、自分の興味や好奇心を大切にして、仲間のみんなと『楽しむ』ということを心に留めておいてみてください。楽しむことで学びが最大限になり、より良い体験になると信じています」

と受講生たちに言っている通り、楽しみながらAIを使っていくという経験をしてほしいと考えています。

最終回の28日、全チームが課題「今までの講義やグループワークで培った知識・経験を活用して、社会・企業の課題を解決するAIの企画書を作成」の発表を行います。
またレポートしますので、ぜひ楽しみにご覧下さいね。

お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ!

広報担当:ヴィアナ

*開催スケジュール


1/31(日)開催済み
AIとは? AIの今後と解決できる課題は?

2/7(日)開催済み
AIの機能(認識・予測・分類)

2/21(日)開催済み
ディープラーニングとは?「AIブロック」「Scratch」を用いたプログラミングなど

3/7(日)開催済み
「AIブロック」「Scratch」の活用アイデア企画発表、AI社会でのスキルとマインドなど

3/21(日)開催済み
講義ではなく、希望する人のみの参加です。
「データサイエンティストのキャリア紹介&質問会」
デロイト デジタルと縁が深い、楽天株式会社の研究所所長や東京大学の某准教授、ベンチャー企業役員で、CAO(チーフアナリティクスオフィサー)を務められている方たちのこれまでの経歴や仕事内容などを紹介します。

3/28(日)
事前に共有された課題の最終発表、表彰

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