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右に倣わぬ

「右に倣え」とは、最初に行った人のまねをしたり追随したりすることを意味するがこれがよいとか悪いとかは一概にはいえない。だが私自身は、「右には倣わぬ」という考え方である。

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                 (日経MJ2021年3月7日紙面より)


そして今、こんな時だからでしょうか。新しいビジネススタイルが増え、新聞紙面でもたくさん紹介されている。それらをみると自分のところでもやってみようと興味をもつのは当たり前だ。もちろん私自身も興味津々だが同じことをやろうとは思わない。所謂へんこつと呼ばれる性格のせいなのかその通り真似てみても面白くないのである。例えば、飲食店のテイクアウトや宅配サービスについて私なりの考えを述べると、全くの右に倣えではない。テイクアウトや宅配する商品は、料理だけではないはずだ。味に定評のあるお店なら実際の料理に使っている調味料や食材の物販も同時にできる。それにより他との差別化も図れると同時に販売アイテムも増え多少なりとも利益の足しになる。またコロナ禍においての生活スタイルが大きく変わっている中、お店の料理の味を自分の手で再現したいという顧客層も今後は増えてくるだろうと予測する。この考えを反転させたのが以前のブログにも掲載した調味料などを卸す製造メーカー向けの企画書でもある。

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ある意味「右に倣え」が含まれているかもしれないが、全く同じことを真似ることではなく右45度くらいに曲げているのだ。要するに素直ではなく歪んだ性格の証であるかもしれない。しかしこれこそ成功の秘訣であることは実際に経験してきたからこそ堂々と言える。そして全くの真逆なことを考えてもよい。皆が皆テイクアウトや宅配に特化してゆけば、やがて従来のスタイルの店舗はなくなってしまう。コロナの影響による巣ごもり生活はやがて終わるに違いない。何故なら人間は根本的に人と接していかなければストレスが溜まりその反動から人恋しくなる時期が必ず訪れるであろう。その時期まで今まで通りのスタイルで辛抱するのも一つの方法と考えるのである。

他と同じことに協調したり実行するのもひとつの方法
真逆を考えたりひねった考えをもつのもひとつの方法
成功の秘訣は、どちらにもあるかと思うが
私自身はやはり「右に倣うな」である。

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