#016 「安全なところから石を投げる人」にならない|プロジェクト成功の研究日記
こんにちは。management studioの吉見です。
今回は、報われるプロジェクトマネジメントを!という話です。
プロジェクトへのマネジメントの関わり方はいくつか種類があります。代表的なものが次の3つです。
指揮型
管理型
支援型
主にプロジェクトへの関与度と権限によって分かれていますが、どの型が正しいとか主流とかいうことはありません。プロジェクトの特性や状況によって適切なものは変わります。
長期のプロジェクトでは途中で切り替えた方がよいこともあります。
あまり意識されませんが、この型の選択はめちゃくちゃ大事です。絶対に、戦略的に意識して設定しなければいけません。
個人的な得意不得意、好き嫌い、私のスタイル…。プロジェクトの状況によってではなく、プロジェクトマネジャーの事情で選ぶような話も耳にしますが、プロジェクトの状況とプロジェクトマネジメントスタイルが噛み合っていないと、悲しいことが起きます。
マネジメント活動がマイナスの効力を生む
一生懸命やればやるほどマイナスに…。こんなに悲しいことはありません。
仮に、かなり求心力があり主体となって進めたいと思っている人がいるとします(例えばオーナー社長やクリエイター)。そういう時は不足している部分を補う管理型の方がプロジェクトは上手くいきます。
また、主体的に動く関係者が多く、全体のバランスを取る必要がある場合は、支援型で調整役になった方がいいこともあります。
一方で、プロジェクトに主体的に動ける人が少なくどうもなかなか進まないとしましょう。そういう時は指揮型一択です。
さて、組み合わせを間違えていたらどうなるでしょうか?
オーナーとプロジェクトマネジャーの指示、主張がぶつかり譲らないから方針がいくつもある。
それぞれが動いている中で勝手なことを言ったり傍観している。
プロジェクトが進まないのに管理という名目でもっともらしいことだけ言っている。
もちろんプロジェクトマネジャーは良かれと思って一生懸命やっています。自分のやり方、スタイルで全力を尽くします。
しかし、こういう場合はプロジェクトに推進力がないので、関係者からはこう見えています。
安全なところから石を投げる人
せっかく努力するなら、報われる努力でないといけません!
そのためにはかなり意識的に使い分けをする必要があります。プロジェクトの状況を見てスタイルを振り返るタイミングをつくってみませんか?
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吉見周平
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