#026 構想・推進・指揮 「プロジェクトマネジメント」の解像度を上げる|プロジェクト成功の研究日記
こんにちは。management studioの吉見です。
日々の実務で自分以外のプロジェクトマネジャーの方と関わることがあります。
プロジェクトマネジメントに対する考え方やスタンスは本当に様々です。
世の中には業界や職種によって様々なプロジェクトがあり、また社会の複雑性が増して似たようなプロジェクトが減ったので、そうなるのは当然でしょう。
プロジェクトマネジメントといえば昔は「管理」のイメージが強かったですが、浸透しているかは別として、「成果実現」を経て今は「価値実現」になりました。
しかし、「管理」は行為とも捉えられるのに対して「価値実現」は目的や意義。
「じゃあ実際、何やるの?」にはより答えにくくなっています。
プロジェクト自体の多様化と、プロジェクトマネジメントの行為の曖昧化。
もはや「プロジェクトマネジメント」という言葉では、具体的な仕事内容の説明や業務提案ができないくらい解像度が低くなっていると感じます。
価値実現のために何をやるか。「立上げ、計画、実行、監視コントロール、終結」これが教科書的には正解です。
ただこれはこれで、いきなり具体的になり過ぎて手段のレベル。説明する時にはもう少し概念的な、活動としての定義が欲しいところです。
普段やっていることを振り返ると、実際の活動はこの3つ。
構想
推進
指揮
構想は立上げから計画の初期段階、そして軌道修正。
推進は詳細計画から実行と管理、調整。
指揮は最適解の判断または判断支援と指示。
実務をシンプルに分解すると、こんな感じではないでしょうか。イメージ↓
相手に伝えるにも、自分の頭を整理するにも、言葉を明確にするのは大切です。
業務内容や期待されること、役割をしっかり双方で理解するためにも必須ですね。
これからの時代、プロジェクトを成功させるためには「プロジェクトマネジメント」をより具体的に考えるための定義が必要になるのではないでしょうか。
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吉見周平
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