#015 ギクシャクしていたら通訳になろう|プロジェクト成功の研究日記
こんにちは。management studioの吉見です。
「話が噛み合っていない…」
プロジェクトの中で一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
特に大型プロジェクトでは多数の関係者が参加しますので、話が噛み合わないことがよくあります。
話していることが明らかに伝わっていない
理解できていないから議論が進まない
イライラが重なり徐々に感情的に良くない状態になる
関係者の多いプロジェクトでコミュニケーションの質が落ち、共通理解ができなくなる理由は次の3つが関係者によってバラバラだからです。
知識量 経験値 ロジック
立場や専門が異なる場合、この3つの差を埋めるコミュニケーションをしないと伝わりません。
発信者がこの3つについて補足しながら伝える。受信者がこの3つについて自分で補いながら受け取る。
常にこれを意識してコミュニケーションできればよいですが、そもそも差があることを相手の立場になって想像するのはかなり難しい。
だから、全体をまとめたり、ファシリテーションする立場のプロジェクトマネジャーは、第三者的な立場でこの3つのギャップを埋める役割を担うことがあります。
いわば、プロジェクトでの通訳です。
受け手に足りない知識は何か?
話し手はどのような経験でそう言っているのか?
お互いの立場や組織のロジックで異なるものは何か?
プロジェクトマネジャーは問いを持ちながら、客観的にコミュニケーションに関わることが必要です。
ただプロジェクトマネジャーも完璧ではありません。だから全ての補足説明を自ら行うのは無理がありますね。むしろ完璧でないからこそ、疑問が湧いてくることもあります。
そういう時に疑問を投げかける、分からないことの補足をお願いする、仮説で質問してみる。こういう気付きと行動の方が重要です。
分からないことを聞くのは勇気が要りますが、自分が分かっていないことは大体周りも分かっていません。
深掘りして理解したことを要約して周りに伝える。積極的に通訳になるとコミュニケーションの中心にもなり、存在感も増します。
プロジェクトで関係者のやり取りがギクシャクしているなと感じた時にはぜひお試しください。
management studio
吉見周平
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