#033 属人性を超えられるか|プロジェクト成功の研究日記
こんにちは。management studioの吉見です。先週は実務でバタバタしていたのと、体調が思わしくなかったため日記は1週間お休みしました。今日から再開です。
さて、この1週間でいくつか新規案件の相談がありました。その中で改めて考えさせられるのは、プロジェクトマネジメントの属人性についてです。
プロジェクトマネジメントはアウトプットが目に見えず、かつ形式知にしにくいので属人化しやすい仕事です。
ただ世の中には属人性の無い仕事の方が少ないと思いますし、プロジェクトマネジメントにも何かしらの基本的なスキルがあるはず。
しかしPMBOKやその解説書がそうかというと、実務には向いていません。ある程度の経験や自分なりのロジックがある人が、それをレベルアップさせるためには有効ですが1からプロジェクトマネジメントのスキルを学びたい人にはリアリティを感じないと思います。
それを打破するためにmanagement studioではオリジナルのコンテンツで実務向けにガイドを作成していますが、そうはいってもやっぱり再現性と属人性の線引きは難しい。
今回いただいた案件のひとつに、プロジェクトデザインのレポート作成というものがあります。
これはプロジェクトデザイン(構想)の項目に従って、実際のプロジェクトの状況を分析しシナリオ案をつくるのですが、ガイドに従って作成すれば誰でも同じものを作れるかというとそんなことはありません。
コンサル業務としてはそれでいいのですが、じゃあそれを作れるような人材を増やそう、もしくはプロジェクトデザインをつくるスキルアップを提供しよう、となると成果のレベルを左右する要素が言語化できないというハードルにぶつかります。
今、世の中的にPM人材が少なく需要はありますが、人材そのものや人材育成のしくみが供給できていないのが実情だと感じます。
PMの能力や効果に対する客観的な評価を見せにくい。だからスキルの定義も難しく、それに紐付いて育成方法の形式化も難しくなっている。
PMの成果や効果を見える化する、プロジェクトマネジメントをプロセスだけでなくアウトプットにも拘る仕事にする、ということは現在の認識や存在意義をブレイクスルーするためには必須だと思います。
プロジェクトマネジメントの認知向上は、世の中の仕事の生産性を上げる。そのためにプロジェクトマネジメントの見える化に取り組みたいと思います。
共感いただけたり、意見交換させていただけるようでしたら、ぜひお気軽にお声がけください!
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吉見周平
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