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#029 構想に戦略を|プロジェクト成功の研究日記
こんにちは。management studioの吉見です。
構想=プロジェクトデザインでは、まず土台になることをおさえる、そしてクリエイティブを発揮してアイデアを出すことが大事、ということを記事にしました。
土台とクリエイティブに加えて、プロジェクトデザインに大事なことが戦略(ストラテジー)です。
戦略とは言わば、プロジェクトのインテリジェンス。特に不確実性の高い初期段階では先を見通す指南役として重要な意味を持ちます。
ではプロジェクトの戦略を立て、インテリジェンスを発揮するポイントは何でしょうか?まずはここまでの振り返りです。
最初におさえること
前提条件と制約条件
ステークホルダーホルダー
ゴール設定(最低限)
クリエイティビティを発揮するポイント
ゴール設定(最高)
事前リスク検証
成果設定
最初におさえることは「確度が高く、コントロールできないもの」でした。クリエイティブを発揮するポイントは「確度が低いもの」を対象にしています。
プロジェクトデザインの戦略で大事なのは「コントロールできるものを最適化する」ことです。
そのポイントが次の3つ。
リソース分析
ベースライン設定
チーム計画
プロジェクトを推進する上で重要なテーマになるのは、何と言ってもリソース活用。
ヒト、情報、時間、カネ、モノ。この5つのリソースが最適化されることでプロジェクトは進み、成果実現、価値実現につながります。
しかしリソースは限られているし、何となく使っても上手くいきません。計画的な活用が重要です。
その第一歩が、リソースがどういう状態にあるか把握すること。
リソース分析はゴールや成果との比較、つまり相対的な判断です。目標を達成するために、今その資源はどういう状態にあるのか。
過不足がありそうだ、組み合わせに改善が必要、ということが分かれば具体的な手を打つことができます。
これを曖昧にして推進=プロジェクトドライブに入ると、ギアが外れて空回りしたような進み方をします。感覚的ですが、実際にそういう経験をされた方は多いのではないでしょうか。
それからベースライン設定。ベースラインとは評価の基準のことです。
プロジェクトのベースラインとはQuality、Cost、Deliveryの3つ。いわゆるQCD、品質、コスト、納期ですね。
プロジェクトが上手くいっているか途中で把握するためには基準と照らし合わせた分析が必要です。
基準が組織でマニュアル化されていたり、定型化されていたりすることがありますがこれは危険。プロジェクトによって違います。
ベースラインはゴールやリソースなどを総合的に勘案して個々のプロジェクトごとに設定する必要があります。
そしてチーム計画。プロジェクトは結局、人の集まりです。どういう人がいるといいのか、どう組み合わせるといいのか。
この段階では具体と概念が混ざっていても構いません。すでに参画しているステークホルダーは具体的になりますが、一方でまだ決まっていない参画者やプレーヤーもいるはずです。そしてこれは後々の調達計画に繋がります。
チーム計画はスポーツでいう監督の役割。人に対する戦略の重要性はプロジェクトでも同じです。
さて、3回続けてプロジェクトデザインについて記事にしました。
ここまでの内容は頭の中での出来事が多いです。まだ具体的に動いていることは少ないですね。しかしここで腹落ちすることが後の成功につながります。
プロジェクトの成功率は構想の精度と比例する。
自分自身の経験でもそうですが、そのことについてとても参考になる書籍がありますのでご紹介します。
しっかり腹落ちしたら、次はこれを具体的な推進=プロジェクトドライブにつなげる番です。
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