まず、真似をしよう。
もし私が他人よりも鮮明に物事が見えたとすれば、それは、私が巨人の肩の上に立っているからだ。(ニュートン)
【考えるヒント】
仕事の出来ない人は、他人の真似をしようとしない。自分で考えて、自分で結論を出してしまう。しかし、仕事の出来る人は、良い見本を探し、その見本の真似をする。つまり、先行事例にあたり、そのエッセンスを理解して、それを自分の課題に当てはめて、結論を出す。自分で考えるような傲慢なことをしないのだ。
ニュートンが、自分がものが明確に見えるのは、巨人の肩の上に乗っているからだというのは、そういうことだ。過去の良質な知見を参考にし、その過去の蓄積の上に自分が立って考えるから、先の方までものが見えるのだ。ここが、重要なことだ。何もかも自分自身で考えるというような不遜なことをせず、先人の知恵を理解し、その知恵を活用することで、自分自身の独創性を出そうとしているのだ。まさに、先人の知恵を拝借して、自分のものにしているということなのだ。
ゼロから物事を創れる人は、中々いないものだ。まず、他人の真似をし、思考の型を知り、その思考の型を適用して、物事を考え、そして、その習慣が付いたら、自分の想いをのせて、結論を出してみる。そういう謙虚さを、私たちは持つことだ。そうすれば、仕事が出来るようになっていくはずだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2020年11月10日(火)VOL.5069
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)