何事も今ある規則のとおりにやっていたのでは進歩はない。規則を破るようなことをやらないと、現状はなかなか変わらない。(日野原 重明)
人間の進歩とは、ある種の断層を創っていくことだ。今までやっていたことをひっくり返すことを通して、大きなルール変更を行うことだ。ルールが変更されれば、結果が変わる。そして、それが新しいルールになっていく段階で、進歩の階梯を登りだし、それが、新しい文明になっていくのだ。食料革命然り、産業革命然り、情報革命然りだ。
全体が順調な時には、ルールを変える必要はない。しかし、逆境に陥った時、順調の先に暗雲が立ち込めそうな時、私たちは何かをしなければならないと思う。しかし、今までやっていたことを変えれば、更に悪くなってしまうのではないかと不安になる。で普通の人間は、立ち止まってしまうのだ。
こんな時は、今までやっていた意味を問うことだ。そして、この意味を否定出来るかどうか考えることだ。否定出来るのであれば、ルール変更出来るはずだ。そして、新しい意味を創造することだ。変化は、ルールを変えるところから始まるのだから。
【考えるヒント・今日の言霊】
2020年10月29日(木)VOL.5061
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)