われわれは好んで他人が完全であることを求めはするが、自分自身の欠点を正そうとはしない。(トマス・ア・ケンピス)
私たちは、身勝手な動物だから、ついつい他人には要求が高くなってしまう。自分では到底できないことでも他人には要求してしまう。それが、人間だ。
しかし、このような態度は、他人に依存しているということの証左だ。自分では出来ませんから、あなたにお願いしているんです!と。他人は他人で、同じようなことをやっているから、まあ、困った人間たちなのだ。
だからこそ私たちは、自覚的に、その他者依存をしないことだ。他人に対する要求以上に、自分自身に要求することだ。他人と対等な存在として自分を遇することだ。自分に出来ないことを他人に要求しないようにしよう。
【考えるヒント・今日の言霊】
2020年12月25日(金)VOL.5102
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)