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学力形成にとって大切なことが分かったかもしれない!(休校の影響?小4~5の算数学力低下 埼玉のデータ分析 朝日新聞5月13日)

https://www.asahi.com/articles/ASP5D74YYP5DUTNB00G.html

今回の埼玉県の調査は、学力形成に対して、一つのヒントになるのではないだろうか。昨年の学校の休校時の影響を分析してみると、中学2年生や3年生では、大きな影響は見られないが、小学校4年生や5年生では、大きな影響がみられたというのだ。これは、学力において、小学校の指導が、一つの土台として、機能していることを物語っているのではないか。中学校2年や3年になれば、学力の土台が出来ているので、ある期間の学習が不十分でも補うことが出来るが、土台が出来上がっていない小学校段階では、ある期間の学習が、土台形成に重要な影響を与えるのではないか。そういう仮説が成り立つかもしれない。そういう意味で、この埼玉県の調査・分析は注目に値するのではないか。

日本の教育水準が高いのは、この学力の土台形成をしっかりやっているからかもしれない。また、OECDの大人の思考力調査(16歳から65歳を対象とした学力調査)でも日本が圧倒的に学力が高いのは、この学力の土台がしっかりしているからだろう。小学校・中学校の学力が、日本は、大人になっても維持される。この教育力を私たちは、自覚することだ。日本の教育はダメだ!という風潮があるのが、そんなことはないのだ。今回の調査で、小学校4・5年に影響があったというのは、実は、小学校の学習が非常に重要だと言いうことの表れだと思うが、どうだろうか。

【教育記事から教育を考える】
2021年5月14日(金) VOL.703
作者:中土井鉄信
(教育コンサルタント 合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)


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