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Photo by
inagakijunya
リアルふとんがふっとんだ
「ふとんがふっとんだ!」
そう、誰もが知るダジャレの古典である。
あらゆる古典は、その道を極めようとする人々の研究対象とされる。
「ふとんがふっとんだ!」も例外ではない。この古典ダジャレもまた、多くの先達たちによって研究されてきた。にもかかわらず、次の点については全くの盲点であり、手つかずの状態であった。
それは、「ふとんがふっとんだ後どうなるのか?」という問題である。
だが、ある偶発的な事件によって、その結果が明らかになったのである。
その事件の記事によると、
「線路から北に約十メートル離れたマンション八階に住む男性から、『(干していた)布団が飛んだ』と110番通報があった」
らしい。
その後、線路に白い敷布団が落ちているのが見つかり、連絡を受けた新幹線「のぞみ」は150メートル手前で緊急停止したそうだ。
「ふとんがふっとんだ!」→「新幹線緊急停止」
この歴史的事件に、ダジャレ界はいま騒然となっている。
だが一部の研究者からは、
「必ずそうなるとは限らないのではないか」
「布団は〝とんだ〟のであって〝ふっとんだ〟のではない」
「気象条件に左右されるのでは」
「生地は綿か羽毛か」
などの疑問が提示され、今後も議論が続きそうな気配だ。
さらなる検証が待たれる。