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それでは売れない「試食販売」のお話

お世話になっております。
minoteの蓑島です。

早速ですが、自社商品の販促活動の一環として、お取引先店舗での試食販売を実施・検討されている作り手さんも多いのではないでしょうか。
今回は一般小売店での実施を前提とした、試食販売でのNG行為や売れるためのアドバイスのお話をしたいと思います。
どうぞお付き合いください!


■絶対ダメ!!

いきなりですが、これは絶対にやってはいけません!

・あの商品は質が悪いから、こっちを買った方がいいよ。
・その商品は安いけど、ウチのは原料にこだわってるからね。

このように、自社商品を他社の商品(企業)と比べて貶めるような発言は絶対NGです!
いくら良い商品を作っていても、ひとのことを悪く言うような作り手さんからは買いたくないですよね…。

最悪なのは、お客様が買い物カゴに入れていたり手に取っているなど、すでに選ばれている商品を引き合いに出すこと
お客様を不快な思いにさせるのみならず、場合によっては販売店側へのクレームにつながる可能性もありますので十分ご注意ください!!(実際、わたしのお店でもありました…)

勘弁してください

同じ内容なら

・良質な素材をお探しのお客様に大変好評な商品です!
・原料にこだわるとどうしても値段が上がってしまうのですが、ご満足いただける商品になっています!

といったように、他社と比べるのではなく自社商品の良いところやこだわりを真摯に伝えて、“選ばれる商品”になりましょう!!

■提供内容が凝すぎ

これは“あるある”なのですが、やたら試食提供品の内容が凝すぎている人がいます。

ある豆腐屋さんは、お豆腐の試食販売用に「豆腐ハンバーグ」を作っていました。またある醤油屋さんは自社の醤油で「炊き込みご飯」を作ってきました。
どちらもその商品を活かすレシピであることは分かるのですが、これではその商品の用途が限定されすぎてしまいます。

美味しいのは当たり前。
大切なのは、お客様に「この商品が日常のどんな場面で使えるのか」を想像していただくことです。

この時間が大事

色々と考えすぎてしまう気持ちも分かりますが、そこはグッと我慢。
お米や豆腐、クラッカーのような“シンプルな素材”をベースにし、「かけるだけ」「混ぜるだけ」のような誰でも簡単に試せるシンプルな工程にすることで、

・ソースは和えるだけでなく、炒めるともっと美味しく召し上がれます!
・絶品の炊き込みご飯ができるレシピも公開中です!

といったアレンジレシピや、より美味しく召し上がるための提案が活きてきます!!

■まるごと提供する

これも超“あるある”です。
例えばフィナンシェやクッキーなど、焼き菓子を販売をされている作り手さん。
試食販売をする際に、袋から出してそのまま1個まるごと提供する方が非常に多く見られますが、これは今すぐにやめましょう…!!

イメージです

売れる試食販売のコツは“お客様を満足させない”こと。
焼き菓子って1個まるごと食べたらお腹いっぱいになってしまうので、なかなか「買っていこうか」という気持ちにはならないんですよね。

試食提供はその半分、いや3分の1で十分!
「もっと食べたいな」と思わせるくらいでちょうど良いのです。
あくまでも試食後のご購入が目的なので、“無料配布”にならないよう注意しましょう!

■まとめ

はい、今回は食品専門店で店長をしていた経験をもとに、試食販売におけるNG行為とアドバイスについて書かせていただきました。

繰り返しになりますが、売れる試食販売のポイントはこの2つ。
・購入後の利用シーンを想像させること
・試食で満足させないこと

このほか、実施店舗の顧客層や商品のメインターゲットによっても、売り方や提案方法は変わります。
今回お伝えした内容をお役立ていただき、より多くの商品をお客様にご購入いただけるよう、チャレンジしてみてください!!


今回もお読みいただきありがとうございました。
よろしければホームページもご覧ください。

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