![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25186822/rectangle_large_type_2_739401fb257ba6ff79a1e7c3ecb41414.jpg?width=1200)
普通の子の中学受験、志望校はどうする?
志望校選びについては、個人的にものすごく思い入れがあります。
それは、中学受験において、志望校選びが一番のきもになると
思うからです。
(ここからちょっと毒舌で失礼・・・)
中学受験で、もっとも聞きたくないワードに「全落ち」があります。
受けた学校すべてを落ちたケースのことですが、残念ながら
知り合いにもそういうお子さんがいらっしゃいました。
親も子も全力で受験にのぞむのに、なぜ、そんなことになるのか?
それは、志望校選びに親の冷静さが欠けているからです。
まず、第一志望の学校を選ぶとき、やってしまいがちなのが、
親がドーンと高い目標を子どもに与えてしまうケース。
たとえば、うちの子のように普通な子に、「開成、狙おうよ!」とか
「慶応、いけるよ!」と言ってしまうケースです。
もしかしたら、猛烈に勉強して大逆転でいけるお子さんもいるでしょうが、
中学受験で第一志望に受かる子は3人に1人といわれています。
それだけ、厳しい競争であることを常に親が忘れず、今の偏差値に、
+10、+15くらいまでの学校で、まずは第一志望を選び、のびてくれば、
上に変更、ときには下に変更も考えながら、調整していくことが
必要かと思います。
あとは、大きな第一志望以外は、どこでもいいや、という選択。
これは、非常に危険です。第一志望への憧れが強すぎると、
そこがダメだった場合、第二志望、第三志望の試験に身に入らず、
それこそ「全落ち」という結果を招きかねません。
私が子どもによく言っていたのは、「第一志望はもちろん、
第二も、第三も、全部、君に合ってる学校ばかりだから、
どこにいっても楽しいよ!」という言葉。
子どもも、その言葉がけを、よくキラキラした目で聞いていました。
中学受験のその先には、きっと楽しい毎日が待っている、
そんな気持ちを少しでも感じてもらえたらと思っていました。
志望校選びは、もちろん憧れからはじまっていいのですが、
現実的に6年の春くらいまでの成績をみて一度、
このままでいいのか見直す。
もし、絶望的に厳しそうなら、子どもと相談して、適した志望校を選び直す、
または、足りない学習を補えそうなら個別塾をつけるなど、
何か対策をうつべきです。もっとも避けたいのは、「もっと勉強しろ」とか
「努力が足りない」とか、子どものメンタルに訴えかけること。
きっと子ども自身も、その子なりに必死にやって、そのレベルなのです。
だったら、親として冷静になって、目標値を下げるか、目標を下げないなら、
何か手立てを打つことを考えなければ、2月の笑顔は見られません。
うちは、6年の4月に算数が悲惨な偏差値になりまして。
これはまずいと、子どもに算数だけ個別塾をプラスすることを
提案しました。
集団に通って、個別まで・・・と思う方もたくさんいらっしゃると
思いますが、個別塾は月3万円前後、6年の4月~1月までで、10ヵ月。
合計30万円。これで合格に近づくならと、がんばれる金額ではないかと
思うのですが、どうでしょうか。
うちの子は、中学受験を振り返り「個別塾がなかったら、合格できなかった」
と言いました。集団塾だけでは、算数のどこでその子がつまずいているのか、
どの単元の理解が足りないのかまでは、分析できません。
特に、特訓コースにお呼びのかかることのない、普通の子は、
個別で志望校対策をしてもらうと、ぐっと合格に近づくというのが、
私の持論です。