普通の子の中学受験の入り口で、塾どうしよう
子どもが中学受験をする、と言った時、すでに小学4年生の3月、
つまり、塾はもう小学5年生のカリキュラムが始まっていました。
もちろん、その時はそんなことさえ、知らなかった私。
とりあえず、どの塾に入れようかとネットにて調べました。
中学受験塾の王道といえば、S。ただし、Sは中学受験のトップクラス=
御三家狙いがいくとのこと。おそらく、うちの子は違うんだろうなと
直感し、入塾テストさえ受けませんでした。
近所の子が入塾テストを受けて落ちたという話を
チラホラ聞いていたこともあったので。
次に検討したのが、YとW。Wは体育会系のイメージがあるとのことで、
まずはYの入塾テストを受けました。結果は撃沈・・・。
「あのー、50点満点のテストですか?」というような散々たる結果でした。
もちろん、入塾は丁重にお断りされます。
そしてWの入塾テストを受けると、こちらは、まぁ、なんとか、
まとまった点数になり、入塾はできそうです。おそらくですが、
Wは基本的には入塾拒否はないような気がします。
で、心配になったので、Eの入塾テストも受けることにしました。
結果は、かなりの高得点。うん!? なんか、おかしくないですか?
Yの入塾テストは「✖」
Wの入塾テストは「△」
Eの入塾テストは「〇」
で、わかりました。中学受験トップクラスのSが目指す学校レベルは、
御三家とその周辺。Yは御三家のすぐ下あたり。Wは早慶、MARCHあたり。
EはMARCHとその下あたり、ぐらいを目指す子たちがボリュームゾーンと
なるのではないかと。
で、うちの子の適正は? その時点の成績だけをみると、E。
子どもに中学受験でどんな結果をのぞんでいるか聞いてみました。
「おれは、人生で受験を1回で終わらせる」。
へっ? 今、なんと?
「おれは、大学付属校に行く」
ほー。そーか。なるほどー。
そんなに勉強熱心でもない君が中学受験を決めた理由が
よーくわかりました。
つまり、中学受験で大学までエスカレーターでいくってことですね。
「うん。あと、絶対共学」
大学付属校といっても、早慶、MARCH、日東駒専などレベルはいろいろ。
おそらく今の成績のままのびなければ、Eに通い日東駒専のレベルを
目指すのが、一番無理がなさそう。
けれど、子どもが選んだのは、Wでした。
Wは、宿題も多いし、先生も元気だし、おっとりしてる君には
向いていないのでは?と何度も問いました。
けれど、本人が「でも、楽しそうだから」と入塾を決めました。
実は、昔からうちの子は、直感みたいのがするどくて。
普段は、ぼーっとしてるのに、急に「こうするから」と決めたことが
いい方向に向くことがありました。
なので、今回も子どもの直感を信じ、入塾。
2年後の結果をバラしてしまいますと、2月受験は、第一志望~第四志望まで
すべて〇。全勝という結果となりました。
子どもに、ふと「小学校と塾、どっちが好き?」と聞いたことがあるのですが、
答えは、「どっちも好き」とのこと。
ただ、2年間の塾通いのなか、どうしても気の合わない先生やお友達との
衝突はあり、塾に行きたくないといったこともありました。
けれど、そのなかでも、もがき、成長し、
今でもLINEでつながっているいい仲間がいるようです。
ここでも、子ども自身に決めさせることの大切を実感した次第です。