学調 223点 を取るまでの美しい成長曲線
今回は、学調で223点をとった女子中学生の話をしたいと思います。
入塾当初から、彼女は「210点」という具体的な目標を掲げていました。その目標に向かって、勉強方法や時間術を習得し、独自の学習スタイルを確立していきました。
彼女の軌跡を振り返ると、そこには「学びの本質」を追求し続けた日々がありました。特筆すべきは数学の勉強法。ノートづくりでは、教科書の内容を丁寧に整理し、自分なりの言葉で説明を加えていきました。問題演習では、「なぜそうなるのか」を説明できるまで考え抜く時間を惜しみませんでした。
もともと読書好きだった彼女は、幅広いジャンルの本も読むように。そうすると、教科学習での「深い理解」につながっていったのです。
二学期には一時的に成績が下がる時期もありました。定期テストの点数が思うように伸びず、不安を感じることもあったでしょう。しかし、彼女は決して基本的な学習習慣をぶらすことなく淡々と毎日の学習を進めていました。
そして今年の冬、彼女の成長曲線は大きく跳ね上がりました。静岡県学力調査で目標を大きく超える223点という結果は、その一つの証しです。しかし、私が最も価値があると考えるのは、その点数ではありません。
彼女は「なぜ」を大切にすることで、ここまで成長したのです。教科書の内容を鵜呑みにせず、「本当にそうなのか」と問いを立て、自分なりの答えを探っていく。その姿勢こそが、223点に結びついたのだと思います。
点数の向上は、確かに目に見える成果です。しかし、その裏には目に見えない成長があります。思考の深まり、学ぶ意欲の高まり、そして何より、自分で考え抜く力の獲得です。
この出来事を通して、「成長とは、必ずしも直線的なものではない」ということを改めて確信しました。むしろ、見かけ上の停滞期間こそが、大きな飛躍のための準備期間なのかもしれません。
人は誰しも、すぐに結果が出ないことに不安を感じます。しかし、その不安に流されず、目標をぶらさず成長曲線を描きながら歩み続けること。それこそが、本当の学びなのではないでしょうか。