漢字・四字熟語に充てる勉強時間は?
漢字や語句の練習に時間を割く受験生は多いです。
これは問題を読解する上で、絶対必要なことですので、練習は欠かせませんよね。しかし、これに多くの時間を割く必要はありません。
なぜなら、受験問題における漢字・語句系問題の配点比率は低いからです。
例えば、静大附属中の入試問題を見ると、全5枚のうち、最初の1枚に漢字・語句系の問題が集中しています。配点は非公開ではありますが、おそらく20%程度を占めていると推測されます。この対策に毎日数時間も割くのは効率的でないかもしれません。
高い配点を持つのは2枚目以降の読解問題です。しかも問題数が少ないため、一問当たりの配点が高く、もし不正解だった時のことを考えると、ダメージはとても大きいです。合否を分けるのは漢字・語句よりも読解です。だから多くの勉強時間を割く必要があるのは読解練習になります。
一年間を見ると、受験勉強で漢字や語句に集中的に取り組む時期が設けられています。それは春から初夏にかけて。身に付けた語彙力を元にして、読解問題の練習を始めます。
秋からは、漢字や語句の練習時間はほどほどにして、読解へ切り替えていきたいですね。