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来たる通貨大革命、つーか大革命? その2

突然ですが問題です。
法定通貨の対義語は何でしょうか。答えはググれば分かりますが、ここでは一応もったいぶってみますね。

では、中央集権の対義語は何でしょうか。そのままなので簡単ですね。非中央集権です。政治的には地方分権、金融的には分散型台帳など言い方はいろいろありますが、ここでは分かりやすく非中央集権としましょう。私がどんな話をしようとしているのか、この時点でピンとくる方は多いかも知れません。中央集権というのはつまり代表者によるありとあらゆる意思決定が可能ということですね。現代は基本的に何事も中央集権型で、それらの組織体の集合で世の中が成り立っていると思います。管理しやすいし意思決定も余計な工程が省けてとてもよろしいんじゃないでしょうか。ただそれは、中央とされる誰かが我々一般庶民にとって正しい判断をし続けられることが大前提であり、かなり大きなリスクを併せ持っていることを、理解しなければなりません。

数十年前インターネットが出始めた頃、情報の非中央集権化が噂されました。数十年経過して結果的にそれは実現されず今に至っております。私たちが一般的に扱っている情報プラットフォームはSNSも含めてほとんどが中央集権型です。そのため、情報は特定の意思によっていとも簡単にコントロールできる訳ですね。何度も言いますが、それが必ずしも悪いこととは言いません。その方が効率が良いことは確かですから。ただ、私がこのところ情報発信している内容も加味して鑑みるに、どうやらあまり良い事ばかりでもないなと考えざるを得ない訳です。

web3という言葉を耳にするようになりました。企業のWEBサイトや個人のブログなどによる一方通行のweb情報をweb1、SNSが登場して双方向性が生まれたweb情報をweb2、そして、中央集権型のプラットフォームを用いずに誰もがweb情報発信をおこなう状態をweb3と呼ぶそうです。そう、web3の時代になることは情報の非中央集権化を意味するのです。今はまだweb2の時代で、web3はまだ一般化しておりません。管理者不在の情報発信なんてデタラメな情報が飛び交って混乱を招くのではという慎重意見もあるだろうし、そもそもメリットをイメージしづらいのではないでしょうか。それでもweb3の時代はもうすぐそこに来ています。

通貨の話じゃなくなってない?と思うかも知れませんが、通貨大革命の話をさっきからずっとしています。もったいぶっていた答えを今さら言いますが、法定通貨の対義語は仮想通貨です。
以上です。

あ、ごめんなさい、もうちょっと続けます。
どうして法定通貨の対義語が仮想通貨になるのでしょうか。それは、法定通貨は中央集権型通貨で、仮想通貨が非中央集権型通貨だからです。つまり、web3と仮想通貨はとても親和性が高いということになります。でも、管理者のいない通貨なんて、信用していいのか不安になりますよね。ここで前回お話した事を思い出していただきたいのです。そもそもお金の価値は信用と情報でしかないという話をしました。法定通貨がです。皆さんは法定通貨の管理者を絶対的に信頼しているのでしょうか。というか法定通貨の管理者って誰でしょうか。日本だと日銀ですよね。普段から経済情報を追っていればご存じと思いますが、実は日銀は株式会社です。筆頭株主が政府なので、法定通貨の実質的管理者は政府ということになりますね。もう一度聞きますが、日本の政府による日本円の管理は十分な信頼ができますか。自信を持って「はい」と返事したいところだと思いますが、何だか違和感を感じませんか。それがドルになると違和感どころか、日本と同じ理屈で紐解くと管理者が政府ではないことに気付き驚かされます。もはや法定通貨に対する信頼とは?

ちょっと飛躍して申し訳ないのですが私の感覚では、おそらく水面下で通貨大戦争が勃発し、今ナウで真っ最中であり、その結果として近く通貨大革命が起こると想像しております。そのあたりの内容をまた次回お話させていただければと思います。

その3に続きます。

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