News in Brief (15 May 2023) メモ #1
News 1
最初のニュースは、世界保健機関 (the World Health Organization or WHO) による人工甘味料 (artificial sweeteners) の使用制限に関するニュース。肥満 (obesity) に関わるトピック。
WHO が、非糖質系甘味料の使用を控えるよう勧告 (advised against using non-sugar sweeteners)したそうです。いくつかネガティブな影響があるそう。
ひとつは、人工甘味料は肥満のコントロール (control body mass) や体重に関連する病気のリスクの低減 (reduce the risk of weight-related illnesses) に役立たないらしい。
あと、2型糖尿病や心臓血管系の疾患のリスク増加 (an increased risk of type 2 diabetes and cardiovascular disease) があるそうです。
こういう人工的につくられた甘味料は「栄養的価値がない」(have “no nutritional value”)とのこと。我々はこうした糖類の摂取を下げる (lower one's sugar intake) ために代替物 (alternatives to artificial sweeteners) を検討すべきと提案されていました。
より健康的な食生活という点では、果物など自然由来の糖分を含む食品 (food with naturally occurring sugars) を食べたり、人生の早い段階で無糖の食品や飲料の食事に慣れる (get used to a diet of unsweetened food and beverages early on in life) が重要だということでした。
News 2
2つめは同性愛 (homosexuality) を違法なものとみなすことは止めよう (decriminalize) というニュース。LGBT rights に関わるトピック。
国連合同エイズ計画 (Joint United Nations Programme on HIV/AIDS, or UNAIDS) による呼びかけに関する内容。
同性愛を犯罪として扱うこと (treat homosexuality as a crime) は、生命に関わる (cost lives) ことであるので、UNAIDS は同性愛の関係を非犯罪化する (decriminalize same-sex relations) よう促したというニュースでした。
「同性愛嫌悪、トランスフォビア、バイフォビアに反対する国際デー」 (International Day against Homophobia, Transphobia and Biphobia) に先駆けて (come ahead of) 呼びかけられたそうです。
UNAIDSのChristine Stegling氏 (Deputy Executive Directorと書いてあるので、相当上の方だと思う) は、同性愛を合法化する (legalize) ことは、命を救うことになり、すべての人の平等、尊厳、健康に向けた重要な一歩 (a crucial step towards equality, dignity, and health for all) と呼び掛けていました。
記事によれば、67カ国がいまだに同性間の関係を法律で禁止しているそうです (ban same-sex relations by law)。そして、10カ国が死刑を課しているんですね (impose the death penalty) 。ジェンダーの多様性を犯罪としている (criminalize gender diversity) のは20カ国だそうです。結構多いですね。
このような同性愛者のコミュニティを犯罪と認定すること (criminalization of the gay community) の影響は深刻で、LGBTQI+の人々が救命サービスを受けられなくなったり (prevents LGBTQI+ people from accessing lifesaving services)、医療サービス提供者 (health service providers) が自警団 (vigilantes) や警察から攻撃を受ける可能性もあるようです。
同性愛の関係が犯罪化されている国では、そうでない国と比べて男性のHIVの流行度合 (HIV prevalence) が5倍も高いという問題もあって、同性愛の犯罪化はネガティブな影響が多いと警告されていました。
News 3
最後のニュースは、有害化学物質 (toxic chemicals) の使用を段階的に止めていこうというニュースです。
国連加盟国会議 (UN Member States meeting) で、農業や産業で広く使用されている3つの有害化学物質の使用を廃止することが合意されたようです。(eliminate the use of three toxic chemicals used widely in farming and industry)
国連環境計画(United Nations Environment Programme, or UNEP)によると、農薬のメトキシクロル (the pesticide methoxychlor)、工業用化学物質のデクロランプラスとUV-328 (the industrial chemicals dechlorane plus and UV-328) は、ストックホルム条約の付属書 (the annexes of the Stockholm Convention) に追加された後、段階的に廃止される (be phased out) そうです。
ここで議論されている化学物質 (chemical substances) は、環境に残留し (persist in the environment)、食物連鎖の中で蓄積し(accumulate in the food chain)、人間の健康や私たちの周囲の環境にリスクをもたらすそうです(pose a risk to human health and our surroundings)。
こうした有害物質は「残留性有機汚染物質」(persistent organic pollutants) と呼ばれており、ストックホルム条約およびその検討委員会は世界規模の対策を監督しているそうです。
殺虫剤 (bug killer) として使われているメトキシクロルですが、以前はジクロロジフェニルトリクロロエタン(dichloro-diphenyl-trichloroethane, or DDT)が使われていたようです。
このDDTは、なんと北極や南極でも検出されていて (has been detected in the Arctic and Antarctica)、無脊椎動物 (invertebrates) や魚類 (fish) に対して「非常に高い毒性」(very highly toxic) を持つそうです。
メトキシクロル以外のまもなく使用禁止になる化学物質 (soon-to-be-banned chemicals)であるデクロランプラスとUV-328ですが、上で述べたように、前者は難燃剤 (a flame retardant) として、後者は光吸収剤 (light absorbent) として使われています。
これらは、自動車、産業機械、医療機器などのプラスチック添加物として多用されている (are heavily used as plastic additives in motor vehicles, industrial machines and medical devices)そうです。
最後に世界保健機関(WHO)の報告では、汚染物質による心臓や呼吸器系疾患、がん (heart and respiratory diseases, as well as cancers) などで、200万人が死亡したと推定されていました。
元記事 URL
https://news.un.org/en/audio/2023/05/1136652
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