News in Brief (15 June 2023) メモ #22

今回のニュースは、AI規制に関する内容。

フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官 (UN human rights chief Volker Türk) が、欧州のAI規制を歓迎する (hail) 態度を示しているとのこと。

hail = welcome, acclaim, praise, extol, pay tribute to などでしょうか。

人工知能の危険性 (the dangers of artificial intelligence) が懸念されているので、ある程度の規制は必要でしょうね。

ちなみに、テュルク氏は「News in Brief (24 May 2023) メモ #8
と「News in Brief (31 May 2023) メモ #11」でも出てきました。

欧州では、AI 法 (the AI Act) と呼ばれている法案が通過したようですね。AI技術を使った特定利用を規制すること (regulate certain uses) が目的だそうです。「特定の利用」とは、「リアルタイムの遠隔生体認証 (real-time remote biometric recognition)」、「予測的ポリシング、予測型警察活動 (predictive policing)」、「感情認識 (emotion recognition)」などのAI技術を使用することによる人権侵害 (AI-enabled human rights abuses) につながるものを指します。

「予測的ポリシング」とは、ビックデータを活用して、犯罪発生前に予見的に警察活動を行うことで、2010代以降、米国で盛んに行われているそうです。こちらを参照。

-enabled はa web-enabled device (インターネット対応機器 [ジーニアス英和辞典第6版 (s.v. -enabled)])にあるように、「~対応の」とか「~接続の」という意味で使われることが多いですが、ここでは意訳しました。

他のEU機関も含めて採択プロセスを経る (go through an adoption process) 必要がまだ残されているようですが、今年の終わりには最終的な合意に達する (a final agreement is reached) 見込みです。

AI危機 (AI risks) は国連の最重要課題 (be at the top of the UN's agenda) だそうです。国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏 (UN Secretary-General António Guterres)は、AI技術に関する警鐘が激しく鳴っている (the alarm bells over the technology were deafening) と述べ、ハイレベルな諮問機関 (a high-level advisory body on AI) を設置する意向を示していました。また、国連の原子力安全監視機関である IAEA (the UN’s nuclear safety watchdog IAEA) のような、専門機関への支持も明らかにしていました (express support for a specialized agency)。

元記事URL

https://news.un.org/en/audio/2023/06/1137717

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