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経営数字との付き合い方(5)ー利益の分析ー

 前々回では売上高の分析を、そして前回は費用の分析について考えてきました。今回は売上高と費用の分析をセットで行うことで、売上高ー費用で算出される利益の分析について考えていきます。

利益という経営数字は何から出来上がっているのか

 利益は、売上高から費用を引いた残りのことです。利益は翌年以降の投資に使えたりします。税金もこの利益から支払われます(厳密には違いますが、おおよそとしてはこのくらいの理解で十分です)。

 訪問看護ステーション経営における売上高はサービス単価×訪問回数で計算することができました。そして、総費用の内、大きな部分は人件費でした。

 つまり、利益を大きくしたいのであれば、売上高側の①単価を上げる、②訪問回数を増やす、費用側の③人件費を減らす、④人件費以外の費用(例えば家賃、通信費など)を減らす、といった4つポイントがあることがわかります。

 この4つのポイントは相互に関連しており、あるひとつに手をつけると、他のポイントについて悪影響が出るということもあります。そのため、2つ以上のポイントを組み合わせて考える必要が出てきます。この点には注意が必要です。

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