『きみトリ』ご感想 〜実践的レクチャーがシンプルかつ深く書かれています
『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』著者の舟之川聖子です。
『きみトリ』を読んでくださった方が、ブログでご紹介くださいました。(*掲載許可をいただいています)
介護と演劇をライフワークにされているだゆうさんです。
http://www.tsuchidayu.com/
「きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ」稲葉麻由美 高橋ライチ 舟之川聖子著を読みました。
十代に向けた社会の様々な分野についての実践的レクチャーがシンプルかつ深く書かれています。息子が大きくなった時に読ませよう、と思ったが自分にめちゃくちゃ刺さる内容でした。ヤングアダルトの本好きなので、そのスタイルに似ていて楽しいです。文章少なくすぐ読めるかと思ったが一つ一つの章を時間をかけて読んで中々終わりませんでした、、、。
自分にヒットした部分。
・誰も完璧になれない。両親も、嫌いなあの人も、あの総理大臣も、かけがえないその人。
・周囲は優しく感じても自分が攻撃された、怖い、と感じることはあるということ。
・リラックスの呼吸法。シンプルで使いやすい。
・怒りの下にはニーズがある。非暴力コミュニケーションの考え方
・他者との境界線の引き方
・人格を責めず「やり方を間違えたんだね」と考える
・体調や環境によって仕事が続けられなくなるのは「神様の辞令」
・新しい事を学ぶときは図書館の子どもの本のコーナーにいく
・子どもはいつか社会に出るのではなくすでに社会にいる
怒りのことや、やり方にフォーカスするという考え方は介護現場でも有効だと思います。また、社会にいる、いない、出るという考え方は認知症高齢者はどうなんだろう?いわゆる老人ホームは社会につながっていられるのだろうか?とも思いました。
どんな分野でも相談機関や活動している団体があり、他者に助けを求める方法があるということを知ることだけでも違うと思いました。例えば介護で悩んでいる人は地域包括支援センター、などの情報ももしかしたら十代にも必要になってくる時代になるのかもしれませんね。
各テーマの終わりにおススメの本や映画が紹介されています。
こういうの好き。ここを読んでいるだけでも楽しいです。
*
だゆうのブログ:本の紹介より
http://www.tsuchidayu.com/2021/02/03/%e6%9c%ac%e3%81%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b/
じっくり読んでくださってうれしいです。「ヒットした部分」も興味深いです。ご自身では、「ヒットした部分を眺めていると、自分の現在の課題や悩みが浮き彫りになるような」とおっしゃっていました。確かにそうですよね。気になっているから目が留まるのですよね。
「老人ホームは社会につながっていられるのだろうか」という問いにはハッとしました。今すぐには言葉にならないですが、胸に持って過ごします。
10代でもヤングケアラーの問題などありますので、地域包括支援センターの情報などあるとよいですよね。10代向けの「介護のトリセツ」をぜひだゆうさんに書いていただきたい!
「どんな分野でも相談機関や活動している団体があり、他者に助けを求める方法がある」も伝わってうれしいです。本の中で、「信頼できる大人に相談してね」と声かけはしたものの、言われた側の10代の立場に回ると「でもそれができないから困ってるんだよ〜」と言いたくもなる。
それでもなんとか今時点で思いつく限りのサポートを入れてみました。足りないところは、手渡す人との間に対話が生まれることで、補足されていったり、本がきっかけになって、関わりが生まれることを期待したいです。
本と映画のコーナーはわたしたちも気に入っているのでうれしいです。
だゆうさん、ご感想ありがとうございました。
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