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GIGAスクール構想とは⁈学校でデジタルは普及するのか

政府の政策に「GIGAスクール構想」があります。

全国小中学校を対象に教育現場のデジタル化を目指し文部科学省が2019年末に提唱した取り組みです。

始まって5年ですが、関連予算は8000億円を超えています。👇

【ポイント解説】


デジタル化は社会の流れから当然です。

ビジネスではスピードが求められるので紙→電子と待ったなしで進行してます。

教育現場はビジネスではなく「教養の提供」「知識の定着」なのでスピードはビジネスほど求められていません。

以前教育現場で活躍する教員と話をしたことがありますが、

今までの培った教育方法から紙文化→デジタル文化になると世界が変わり、

デジタル教科書を開くのに10分以上かかったり、

資料の格納されたフォルダを誤って削除したりと大変になり、結局、ITリテラシーが高い教員に丸投げになったそうです。

未だ進まず…

このGIGAスクール構想はすべてを否定できるものではありません。
そもそもデジタル化の最大のポイントは「場所や時間の制限をなくす」

という利点があります。

リモートワークの普及は働き方に「場所」と「時間」の制限を両方ともクリアしました。

このポイントを上手に学校教育に生かさないと課題感は残ってしまうようです。

スウェーデンでは、日本より先にすべてをデジタル化して環境を整えたのですが、元の紙や手書きに戻しています。

児童が授業中にネットで遊んだり、授業とは関係ない内容をネットで検索したりするようになったとのことです。

この現象を「スイッチング」と呼び、いろんな情報が瞬時に手に入るため刺激的になり集中できなくなる状態ということですね。

例えば、デジタルでできるようにしておいて基本は学校で紙や手書きの教育にするなど切り分けが必要なのでしょうか。

いずれにしてもお金だけでは解決できない課題なのですね。



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