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エクストリームファスティング だった話

テレワーク・外出自粛で増えた体重・緩んだ身体を戻すため、
夫(170cm・90kg目前)とやった初めてのファスティング。
私だけ予想していなかった結果になったので、書き記しておきます。 

ファスティングって口に何も入れないから
きっとゼロのニュートラルな状態で過ごすものと思っていたら、

そのゼロの状態を起点に、7回も絞り出しては吐き戻すという
マイナスの状態に3日間ステイし続けた
初ファスティング はエクストリームな経験でした。

絶食が始まって1日目(Day4)は快適に過ごし、
2日目(Day5)の朝、何年かぶりにすっきり6時台に目が覚めて。
いつもなら迷わずネコとイチャイチャ2度寝するのを

「よし、先週バクチャー撒いてみた氏神様を詣ろう♪」と

朝日の中、意気揚々と外に出たエレベーターホールで立ちくらみ、
ちょっと座り込んだが最後、気づいたらベッドの中でした。

1日目、あんなに喜んで飲んだ酵素ジュースの匂いも
当たり前に使ってたPC・スマホの画面の光も
急に一切、本当に一切、受けつけなくなって吐き気に直結。

水を飲めば吐き気、見れば吐き気、動けば吐き気
何かしても何もしなくてもずっと吐く寸前の吐き気

先週末は、3月に代表になって初めての総会時期で、
やらねばならないことも沢山あったのに
現場への依頼がやっとで
ZOOM開催は断念、書面評決への切り替えをお願いし、
そこから3日間ほとんど記憶がない状態です

食べてないから吐くものなんかないはずなのに、
一昨年、AKT Stageで芝居してた時の
喉がダメなら腹から出せ、腹がダメなら太腿からでもしぼり出せ
という、頭のおかしい発声にも似た
全トキコから粘度の高い水分の絞り出し(汚くてすみません)

ないない、もう本当に何もないから
さっき飲んだ水は補給であって呼び水じゃないんです
ない所からは出ないんですって
絞って出してるこの水分は生命維持のものなんですって
お願いですから背筋由来の水分を身体の外に押し出さないでください

と、自分の迷走神経と自律神経に懇願しながら
その時出せるだけの水分を何度も何度も体外に差し出していて、
何というか、闇金の追い立てくらいの搾り取られ感がありました。
生きて帰れて良かった。

それで、身体がそれだけ搾り取られれば、
気持ちの部分も無事ではなくて。

しんどいつらい早く治まって何でこんな時期にやったのか
仕事を先延ばしにするからだ迷惑かけやがってとハァハァしてる奥から、
今まで忘れていたようないろんな記憶が訪問してきて、
サインを出していたのに見逃して見送った友人や同僚とか
駆けつけたら亡くなっていた生徒とか、過去の後悔は失言やが総動員で
自分の力不足や不摂生や至らなさを存分に振り返らせてくれる

いろんな思考が渦巻いて、
身体はベッドから動けないのに、頭の中は恐ろしく賑やかで、

※ここから先、だいぶ言葉が汚なくて誤解しやすい表現になっているので、
 読まれる方は途中で止めないで最後まで読んで欲しいです。

総会の変更諸々をお願いし、みんなが温かく労ってくれて、
それぞれが動き始めてくれるのを確認して
本当に申し訳ないな、本当にありがたいなーと、心から思いながら、
安心してまた意識がなくなるように眠りに落ちようとした時に
ふと、

ってゆーか、何だ、みんなやれるんじゃん・・・

と一瞬、ほんの一瞬よぎった時に何か、
これだ..ここだ!と端っこひっつかんで力任せに引っ張ったら、

あーあーあーあー、何だやれんじゃねーかよ!もうやんねぇマジやんねぇ、
私の命の時間に、誰かがやれる仕事を代わりにやってるヒマはねぇんだよばーか
もう「私にしかできない仕事」がベース!命の無駄遣いは2度としねぇぞ。
やる人がいないなら、やらない!もしくは適した人を別に探す!!
適材適所!適材適所!!
できない言い訳から始まる人とは仕事しない
責任のない場所から出す意見がそのまま取ると思うなよ
言った言わねえとか知らねえよやったかどうかしかマジで興味ねぇ
私に気持ちを分かってもらいたいとか心の底からどうでも良いわ
自分の不満を他人のせいにしてんじゃねぇぞ自分の機嫌は自分でとれや
感謝してたら許されると思うなよ 
ひと様の命いただきながら自分を戻すことに無自覚な人とは付き合わん
本当の本当は何が言いたいのか、自分で自分の腹の底から聞いてこいや
マジでセンスねーーーーーーーーーーなーーーーーーーーーーー!!!!

っていう脈絡のない、
もう何だか人としてどうかと思う罵詈雑言があとから後から湧いてきて。
頭では、体調悪いのに何で自分で追い討ちかけてんの?と思いながら、
腹では、つかこうへいばりの熱量で訴えかけてくる
というか、胸ぐら掴んで刻みこんでくる感じ。

※誤解されやすいと言ったのは、
 直前の団体とか、クライアントとか、特定の誰かとかではなくて、
 どこかでそう思いながらも流して現状を変える覚悟ない自分とか、
 例えば、体に良い生活したいと言いながら料理サボってる自分へとか、
 いま自分が命を共にしてる人たちの中に自分が見出す自分の煮え切らなさ。
 結局、誰かに向けてと言うよりも、自分に向けてが本質で。
 私かな?あの事かな?と憶測は全く本意でないし、心底面倒くさいからです。

思考停止の中、腹の中で繰り広げられる自作自演の大立ち回りは、
時計と睨めっこしながら入ってるサウナみたいでまぁまぁ気持ちよくて。
最終的に、

クソ有り難うございますこん畜生タダじゃおかねぇぞ

という状態になって、目が覚めたのが絶食始めて5日目(Day8)。
回復食にあたる日に、コロナ扱いされながら病院で点滴打ってもらって
そこからさらに一晩ぐっしょり眠った朝のことでした。


絶対に身体の中どうかしてるぜと思っていた夫の方が、
「あはは、お腹は空くけど意外に平気だねー。うどん食いたいな♡」と、
何のトラブルもなく回復食まで穏やかに過ごし。

自分は断食真っ最中のなか、私に回復食を作って食べさせ、
(目の前でこれでもかと吐き戻す)
「月に1回くらいやっても良いかも♪」などと言うのは
これっぽっちも納得がいかないのですが、

以上が、私の覚えている、初めてのファスティング の記録です。

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<結果>
夫:準備食3日・酵素ドリンク3日・回復食(野菜から)3日
  開始前:89.9㎏ → 終了直後(Day9):83.6㎏ → 3日後:85.3kg

私:準備食3日・酵素ドリンク1日・リアル絶食3日・回復食(おかゆから)2日
  開始前:54.7㎏ → 終了直後(Day9):48.8㎏ → 3日後:52.7kg

<学び>
何かを始めるときは、明確さ・リーチしやすさ・勢いの良さ も大事ですが、
専門家の意見を聴くという選択肢は忘れないようにしようと思いました。
あとメガネなしではPCがつらい。


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