4月(卯月・うづき)の行事【灌仏会・花まつり/イースター/昭和の日…】
「卯月(うづき)」に
入りました。
花々咲き誇る季節。
新年度が始まり
心新たにされた方も
多いのではないでしょうか。
「卯月(四月)」を始めとする
和風月名については
こちらをご覧ください。
それではさっそくその行事を
みてまいりたいと思います。
(日付や曜日は2023年のものとなります。)
✴︎灌仏会・かんぶつえ/4月8日(土)
お釈迦さまのお誕生日です。
「花まつり」として
親しまれているこの行事。
各地の寺院で、
お釈迦さまの生まれた瞬間が
「花御堂(はなみどう)」として再現されます。
色とりどろのお花で飾られた
この小さなお堂。
中にはお釈迦さまがいらっしゃいます。
そこへ自然な甘みのするお茶
「甘茶」をかけることも
お生まれになった花園に
甘い雨がふったという伝説に由来するそう。
ちなみに、お釈迦さま
右手は天を、左手は地をさしたお姿をしています。
それには、上も下もなく
生きとし生けるもの全てが尊いという
意味があるとのこと。
✴︎イースター/4月9日(日)
「復活祭」。
イエス・キリストの復活をお祝いする日です。
西洋諸国では、クリスマスと並び
大切な行事となっています。
春分の日の後の、最初の満月の、
翌日曜日であるため
毎年日にちのことなるイースター。
復活の象徴として
「イースター・エッグ」が飾られたり
その卵を隠し、子どもたちが見つける遊び
「エッグ・ハント」が行われたりします。
卵とともにその象徴となるのは
「イースター・バニー」うさぎです。
多産のうさぎには、
繁栄の意味合いがあるようです。
✴︎十三参り/4月13日(木)
数え年の13歳(満年齢で12歳)を
お祝い「十三詣り」。
干支が一回りしたことを祝福するとともに
十三番目の菩薩さま
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に参拝し
大人になるための知恵を
授けてもらうのだそうです。
とくに有名なのが
京都・嵐山の法輪寺へのお参り。
いただいた「知恵」を落とししてしまわぬよう
帰り道の渡月橋はふりかえらずに渡るという
風習があるのだとか。
✴︎昭和の日/4月29日(土・祝)
昭和天皇の誕生日。
「激動の日々を経て、
復興を遂げた昭和の時代を顧み、
国の将来に思いをいたす」
ことを主旨としている
国民の祝日です。
2006年までの名称は「みどりの日」。
ゴールデンウィークの始まりでもありますね。
若葉が初々しく輝く卯月。
ここに集まる行事も
厳かでありながら
華やかなものであるように感じられます。
このひと月を
気を引き締めながらも
春の生き生きとした空気に酔いしれ
過ごしたいところ。
皆さまにとっても
素晴らしい卯月となりますように。