舞台「劇団扉座『最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-』」
物語が戦地へ向かう前までの事だったり、ショーの明るい場面が多かったので、直接的な辛さと言うよりもあの頃の人々が抱えていた言葉にしたくても出来ない辛さや悲しさが描かれていたなぁと。
この作品では時代的に言ってはいけないとされている事を堂々と言っている場面もあって、本来の人間の姿を見れた気がしました。
国同士の戦争の為に、大切な人や家族を残して喜んで命を差し出すだなんて。差し出しても良い命なんて無いはずなのに。本心から思っている人なんているのかな、と言うレベルでいないはずなのに…映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た後だったし余計に戦争の理不尽さを感じました。
以前共演した扉座のメンバーの皆さんがとってもキラキラ輝いていて、客席の両隣にはその時の共演者も一緒に観劇していて。心ホクホクでした。