ただ楽しみたかっただけ
「ただ楽しみたかっただけ」
フッと内側から聞こえた声。
その声が聞こえたのは…
ものまね番組を観ている時だった。
歌や芸に感動したり、面白くて笑いまくってた時にフッと上がってきた声だった。
リラックスして、純粋に楽しんでいる時だった。
一瞬、「なに⁇」って思ったけど、すぐに子供のころ通っていたオルガン教室が思い浮かんだ。
オルガン教室に通い始めて間もないころに、先生から「発表会がある」と伝えられたのだ…
わたしは、怖くなってオルガン教室を辞めてしまった…
なにも知らない、異国の地に放り込まれるような恐怖を感じていたのかもしれない。
それからというもの…
体操教室の見学の最中、「側転やバク転をやりたい!」って思ったのにも関わらず、オルガン教室の恐怖がよぎり体操教室に入る前に諦める始末。
次に、中学校の水泳記録会に所属し毎日平泳ぎの練習に励んでいる時に「大会がある」と言われ再び恐怖に襲われて辞める。
やりたいことをやる前に諦める自分…
途中で辞めてしまう自分…
人生で何度あったことか…トホホ
大人になるにつれ、社会的評価や勝ち負けの世界が色濃くなってゆく…
「ちゃんと出来なかったらどうしよう…」
「怖い…恥ずかしい…」
「やるからには、結果を残さなければ…」
「なんとか形にしなくちゃ…」
責任感とプレッシャーに何度も押し潰されそうになりながら、逃げ出したくても耐えてきた人生だった。
意気地なしの自分を責め続けてきた人生だった。
「そんなことして、何になるの?稼げるの?食べていけるの?笑われるよ?普通じゃないよね?いい歳してなに考えてんの?」
あー!もうどうでもいい‼︎
「うっせぇわ‼︎」
(Adoの「うっせぇわ」大好き)
インナーチャイルド
ワタシが教えてくれた
「ありがとう、教えてくれて」
「ただ楽しみたかっただけ」
そう!それだけでよかった‼︎
わたしはダメ人間なんかじゃなかった!
純粋にやりたいことを楽しみたいだけ!
そんな自分を生きていたいんだ!
純粋にわたしが望むことを取り戻した。
また一つ、ブロックが外れた瞬間だった。