ふじむらまなと

社会人生活1年目の22歳。 北海道の東の方いわゆる''道東…

ふじむらまなと

社会人生活1年目の22歳。 北海道の東の方いわゆる''道東''の 自然に囲まれた観光地で働いています。 日々のあれこれをきっかけに ぐるぐる回る頭の中には たくさんの言葉が転がってました。 そんな言葉を拾い集めて 詩にしてみたりしています。

最近の記事

【詩】算数ムズい

2+2は4らしいけど、 自分の心を満たすには? 2-2は0だろうけど、 誰かの興味をひくには? 2‪×2は4だとしたら、 好きな人に声かけるには? 2÷2は1なのは分かったけど、 嫌な誘いを断るには? 単純じゃない 算数ムズい

    • 【詩】120分クッキング

      まずは上映前に隠し包丁 明かりが消えたら火をつけて 上映中は落としぶた 120分間じっくり煮込む 心はすっかりやわかくなって できたてほやほや 味のしみ込んだあったか大魂できあがり

      • 【詩】温かい朝の音

        我が身を呈した水滴たち ぴち ぱちぴち ぱち コンクリートを攻撃してる ゆらゆら 揺れる草木たち ちりちり 鳴いてる小鳥たち 自然に生きる者たちが みんなで奏でる応援歌 これは温かい朝の音 その音がとても心地よくって 申し訳ない気持ちになった 恐る恐る歩くけど これじゃ水滴たちに協力できない それがまた申し訳なくって 歩き方が分からなくなった ぴち ぱちぴち ぱち 歩き方がおかしくなった

        • 【詩】後悔の味

          あなたはこの先もう一生 3種の飯しか食べられません 迷った末に焼肉選んで 他の2つも焼肉風味

        【詩】算数ムズい

          【詩】雪国博士と転校生のぼく

          とおい街から海を越え この雪国までやってきた はじめましてをたくさん言った 寒さのせいか声がふるえた 外では煙を吹けるんだ 少しだけ強くなれた気がした いつか火を吹く怪獣に なれたらいいな なれるかな いまにも雪に飲みこまれそうな 一本道に不安を積もらせ 「ぼくは怪獣。ぼくは怪獣。」 火を吹く練習しながら歩いた とある吹雪の下校中 怪獣の火で焼かれたみたいな くるくる頭の博士と出会った 博士は僕を化石掘りへと誘ってくれた なんのことだか分からないけど 言葉の響きにワク

          【詩】雪国博士と転校生のぼく

          【詩】対義語はサンバイザー

          遮るものは何もない 青い空を天井にして サマーの全てをエンジョイジョイ 走り抜けて絵になって たぶん対義語サンバイザー 遮るものは何もない 風を斬り裂き髪をなびかせ サマーの全てとワンチーム 歌って踊ってリズムになって 僕のあこがれオープンカー

          【詩】対義語はサンバイザー

          【詩】便宜ペンギン今日もヨチヨチ町をゆく

          雲間から見えるあの色は あの子の着ていたセーターの色! 雲をかき分け飛べたなら 今すぐ会いに行けるんだけど

          【詩】便宜ペンギン今日もヨチヨチ町をゆく

          【詩】止まれ

          「止まれ」の道路標識の 五段活用命令形が いつもよりやけに鼻につき 「黙れ」とこぼれた感動詞

          【詩】雨のち晴れの犠牲者達へ

          乱暴に傘を持ってると 真っ黒の傘が体を貫き 真っ黒の己が横たわる 雨のち晴れの犠牲者達が 太陽の下 悠々転がり踏み潰される

          【詩】雨のち晴れの犠牲者達へ

          【詩】そこにある詩

          詩にのせる 一人称を 迷う凡  普段は顔に できるニキビが お尻にできて いつまでも痛い

          【詩】そこにある詩

          【詩】休む列島

          あくびで子音のつぶれた言葉 重たい瞼でつぶれた瞳 列島も海に腰かける このおだやかな昼下がり 地図を傾けリクライニング 北海道は、でっかいどう 頭が重い 仕方ない

          【詩】休む列島

          【詩】朝の占い

          いつも決まって通る道 いつも決まって会う奥さん 「おはようございます」と挨拶すると 今日はニコッと微笑んだ 昨日はかるーく会釈した その前も そのその前も そうだった ずーと前に1度だけ 「おはようね」と返事したこともある あとは時々無視される そんな私の朝の占い

          【詩】朝の占い

          【詩】海はしょっぱい

          魚はいつも水の中 涙も誰にも気づかれない 卒業式で泣き出しそうな あの子もきっと魚になりたい 魚はいつも水の中 必死に泳いで汗をかき 家族や仲間の別れに泣いた 魚になって初めて分かる海の味 それでも今は 魚になりたい

          【詩】海はしょっぱい

          【詩】社会人定義

          社会人に認定試験があったなら 筆記で稼いで合格男は自信なさげ そんな男に万年仮免マンは言う 「稼いだ金で飯を食う。 それは立派な社会人。」 苦笑男の前に差し出される ハニカミヒーローのか細い手 さあ。どうしたものか。

          【詩】社会人定義

          【詩】てなわけで、冬

          白い虫で散らかる空 白い息で漏れ出す嘆き 白い幕で覆われる眼鏡 白い朝で据えるお腹 てなわけで、冬

          【詩】てなわけで、冬

          【詩】当たり前の不思議

          こないだ買った野菜たちが もう冷蔵庫から無くなることが 不思議に感じた さっきゴミ出しをしたはずが もうゴミ箱の中にゴミがあるのが 不思議に感じた 洗濯機のスイッチを押す時に 洗濯物を干すことが確約されるのが 不思議に感じた なんだかんだで 家事をしている自分が 不思議に感じた そんなこんなで 家事が向いてると思ってる自分が 不思議に感じた

          【詩】当たり前の不思議