【詩】雪国博士と転校生のぼく
とおい街から海を越え
この雪国までやってきた
はじめましてをたくさん言った
寒さのせいか声がふるえた
外では煙を吹けるんだ
少しだけ強くなれた気がした
いつか火を吹く怪獣に
なれたらいいな なれるかな
いまにも雪に飲みこまれそうな
一本道に不安を積もらせ
「ぼくは怪獣。ぼくは怪獣。」
火を吹く練習しながら歩いた
とある吹雪の下校中
怪獣の火で焼かれたみたいな
くるくる頭の博士と出会った
博士は僕を化石掘りへと誘ってくれた
なんのことだか分からないけど
言葉の響きにワク