173.私情と公心は一緒くたにできないも、それぞれの領域でチラ見させる粋を
著・三松會 占心行動学塾長 脇田尚揮 ■LINE公式アカウント■
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遊びと仕事にはそれなりに“けじめ”をつけないと、どちらにとっても良い影響を及ぼさないことが少なくありません。ただ、それは現代のように“個”が尊重されなかった時代の話であり、今ではその境界線は少しずつあいまいになりつつあります。
プライベートとビジネスに線引きをすることで得られるメリットは、それぞれに対して集中力やモチベーションが上がるところにあると言えます。仕事の時間・遊びの時間をバランスよく配分でき、オンとオフの切り替えを上手にできればワークライフバランスを両立することも可能でしょう。
ただ、切り替えのスイッチを自分の中に設けなければならないため、時間で区切って動かなければならないのも事実。定時が来たからと即帰っていたら、繁忙期には職場やチームに迷惑がかかってしまうかもしれません。また、プライベートと分けると、どうしても社内の人間関係が希薄になる傾向も。
一方で、プライベートとビジネスに線引きをしなければ、仕事を楽しむ“遊び心”が生まれ固定概念に縛られることがなくなると言えます。この遊び心を持っていると、仕事を「やるべきこと」でなく「やりたいこと」という思考にシフトしていけるため、創造的になりマニュアル人間から脱却することが可能に。
また選択肢が広がるというのも魅力です。「会社のこと」という他人軸だけでなく「やりがい」という自分軸が生まれるため、自分らしい方法論で両者にとってメリットのある解決策も見えてくると言えます。
しかし、けじめをつけないと“個”が肥大化してしまい「この会社で働く」という意義や、企業全体の共通意識、会社内のルールや規則が希薄になってしまい“無法地帯化”してしまう恐れもあります。ノウハウを学んだら離職してしまう人も増えるでしょう。そうなると会社の存在意義が覆されてしまいます。
そのため、やはり遊びと仕事は一緒くたにはできないものですが、会社側が働く人の自己実現を後押しするような形で「仕事が遊びのように熱狂できる」環境をつくることが重要なのかもしれません。
遊び・仕事の領域でそれぞれの要素をチラ見させる“粋”があれば、会社組織の中で“自分事”が見えてくるはずです。
Q.あなたは仕事と遊びを分ける方ですか、それとも分けない方? それはどうしてですか。