240.頭で丁寧に考えての行動よりも、身体に刻み込まれた行動は寸分違わない
著・三松會 占心行動学塾長 脇田尚揮 ■LINE公式アカウント■
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論理的・目的論的な考え方をする上では、一見すると頭の中で考えたことの方に正しさがあるように思われます。しかし、思考はあくまで脳内におけるシミュレーションであることが多く、そこには憶測や希望的観測が含まれていることも。
思考は物事を深く探求することには適していますが、最適解を導き出す上ではやや脆弱な面もあります。単なる確認作業を超えた“発想”をする際には、直感に委ねた方が早く正確に到達することも少なくありません。
よく誤解されがちなのですが“直感”と“直観”は異なる概念。直観(ひらめき)とは、論理的に説明ができる発想で思考や推理を使います。対して直感とは、論理的な説明ができない判断であり意識に上がってこないものです。
ここで“直感”を説明する上で有名な理論があります。それが心理学者・ヴォルフガングが発見した「ブーバ/キキ効果」です。これはそれぞれ丸い曲線とギザギザの直線とからなる2つの図形を被験者に見せた場合、どちらか一方の名がブーバで他方の名がキキであると伝え、どちらがどの名だと思うかを聞くというもの。
そうすると、なんと98%もの大多数の人が「曲線図形がブーバで、ギザギザ図形がキキである」と答えるという結果が得られました。しかもこの結果は、被験者の母国語にはほとんど影響されず、また大人と幼児でもほぼ変わらないとされました。これこそまさに直感の成せるわざだと言えます。
頭の中でどんなに丁寧に考えても、身体に刻み込まれた感覚を引き出す方が寸分違わず優れているということなのかもしれません。
Q.あなたは直感を用いたことがありますか? それはどのような場面でしょう。