198.完璧も不十分も人的適正には欠く。普通よりやや上の6割程度なら決行を
著・三松會 占心行動学塾長 脇田尚揮 ■LINE公式アカウント■
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誰かを重要なポストに抜擢するときというのは、大変頭を悩ませるものです。能力や人格、本人の意欲、周囲からの目線などなど、様々なことに配慮したうえで決めなければいけません。「この人しかいない!」という人物がいれば話は早いのですが、いつもそうとは限りませんよね。
たいていはどこかが優れていればどこかが劣っていたり、能力は抜群なのに対し本人の意欲が無かったりとピタリと定まらないのが通常かと思います。そんな時に人事を決行するときの心構えは“6割の適正”だと言えるかもしれません。
6割に満たない適正の持ち主だと、そのポストに就いてから非常に苦労をすると言えます。これは本人だけでなく周囲の負担にもなるため、そのポジションに慣れるまでは会社全体にとってマイナスになってしまうケースが多いでしょう。
ある程度時間をかければ成長を見せてくれることもありますが、そこに至るまでのストレスや不具合によって本人や周りの人が疲弊してしまいます。場合によっては他社からの評価まで下げてしまう結果になる場合も。
では、完璧な人が良いのかと言うとそうでもありません。最初こそポストについて活躍してくれるかもしれませんが、優秀ゆえにどうしても不遜な態度になってしまいがちだからです。また、成長性という観点から見ても伸びしろが少なく、社会の進展や時間の経過に取り残されてしまう可能性もあります。
そこで「適正6割、性根8割」の人物に任せるのが最も理想的だと言えます。多少能力的には心もとない部分があったとしても、性根が素直で誠実なら与えられた立ち位置に適応してくれるはずです。
もちろん周囲のフォローも必要ですが、本人が“足りていない”という思いを抱いているからこそ、真摯な努力による成長が見込まれるのです。
才覚に多少難があっても、本人次第で適正は後からついてくるものだと言えます。
Q.あなたは能力以上の立場に抜擢されたことはありますか? その時、どんな心持ちで取り組みましたか。