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はじめまして、まむしです

今年2月から本格的にnoteをはじめ、先ほど記事への「スキ」の合計が1000を超えたみたいでした。お読みいただいた皆さん、ありがとうございます!

今更ながら、僕自身が何者で、何をしたい人なのかお伝えしたことがなかったので、いいタイミングということで投稿させていただきます。



▼僕について

僕は現在、某メガベンチャーのウェブメディアにて複数媒体の編集長として働いています。

基本的な仕事は、自社メディアの戦略を考えたり、記事の企画・制作管理をしたり、メンバーの育成・マネジメントをしたり、メルマガなどのチャネル運用をしたり、SNSをやったり、予実管理をしたり、採用活動をしたり、子会社の広報をしたり、他社のメディアとのコラボ的な施策をやってみたり…………いわゆる「何でも屋」で、「コンテンツっぽいことは、何でもこっちにパスしてください!」と社内で明言した結果、アイデンティティクライシスを起こしつつあります。たのしいです。

▼根本的な問題意識について

今でこそ「メディアで働くのって本当に楽しい!」と思いながら働いている僕ですが、編集者になったのは、新卒で入った企業で「意図せず」、ネットニュース編集部に配属されたのがきっかけでした(詳細はこちら)。

元々編集職になるつもりなどなかった僕ではありましたが、だからこそ驚いたのは、「コンテンツの制作現場における人々の熱さ」でした

正義感の強い記者の先輩方や、社会を良くしようと願う取材相手の方々、そして熱心に自社媒体を支持してくれる読者の方々――――そんな現場を見て、「編集って、こんなにドラマチックだったのか…!」と衝撃を受けたことは今でも忘れません。

ちなみに僕が新卒入社したのは、2010年。ちょうどネットメディアが台頭し始めていたころで、ウェブに可能性を感じた優秀な新聞記者の先輩方が、少しずつネット企業へと転職を始めていた時期とあって、彼らから編集者としての基本について多くのことを学べたことは本当に大きな収穫でした。いまだ「恩を返しても返しきれない人」を上げるとしたら、当時の先輩方や取材相手の方々が真っ先に思い浮かびます。

そんな「幸せな新卒記者時代」を送っていた僕でしたが、入社して3年が過ぎたころから、「異変」を感じるようになっていきました。
先輩方が1人、また1人と編集部をやめていくのです。それも会社から期待されて昇進・昇格した人から順番に。「え?なんであの人が?」と当時は思っていたのですが、今であれば、何となくわかります。

「編集人材として“昇進・昇格”すればするほど、ビジネスモデルを考えたり、メンバーの管理をしたりなど、マネジメント的な仕事が多くなっていきます。しかし一方、記者として活躍していただけではビジネスモデルやメディア戦略を組み立てる能力は、身に付きません。部下の育成に関しても「背中で学べ」が強い業界ですし、マネジメントをやりたいと思う人も、正直今まで見たことがありません。やったことも、興味もないことをあてがわれ、経営層と現場の板挟みになって―――いや、「今であれば分かる」とかじゃなくて、普通考えたらつらいですよね笑。

こうした結果、優秀な記者が現場を離れていきましたし、戦略を立てる人もいなかったので、僕のいた編集部は会社からも「コストセンター」として扱われる事態に。売り上げも大したことなかったので投資してもらえず、媒体としてはどんどんじり貧になっていきました。


正直、くやしかったです。


今振り返っても先輩記者たちは本当に、優秀な記者でした。ほかの媒体が取り扱わないような情報をいち早くキャッチして記事にしていたし、目の肥えた読者が多く、媒体として「質の高い状態」であったことには、今も確信を持っています。なのに、どうして、どうして……みたいな。

一生懸命コンテンツに向き合っている人たちが報われず、一人、また一人と退職していくのを見て、生まれて初めてといっていいほどの「憤り」を覚えたことを覚えています。


そして、僕自身が初めての転職を決意したのは、3年目のときでした。

「自分を育ててくれた人たちのように、熱心にコンテンツに向き合う人が報われ、読者も幸せになるような媒体をつくれるようになりたい。その修行のために、外に出よう」と思っての、転職でした。

なお、連日noteを書いてはいますが、僕のライターとしての素養は正直大したことないと思います。かつて働いていた先輩たちみたいに、スクープを取るためならどこへでも駆けつけるようなガッツもないですし、取材テーマについて研究者と対等にディスカッションできるほどの情報収集能力もありません。時事問題にも疎いし、プレーヤーで居続けたいという大したこだわりもありません。ただ、だからこそ自分は、「コンテンツをつくる側」というよりは、「コンテンツをつくる人たちを“支える側“」に回れないかとも思ったのです。

自分を育ててくれた諸先輩たちのようなたちが真摯にコンテンツを作り続けられるような環境をつくり、かつそれがビジネスモデルとしてもうまく機能し、取材相手や読者に対して継続的に価値を継続し続けられるような状態をつくれたら、どんなにいいだろうかと。その気持ちは、今でも変わりません。

▼noteで伝えたいこと

初めての転職から、もう10年。

転職後は事業会社でオウンドメディアの運用をしたり、ウェブマーケティングや広報をやってみたりしたのち、チームを持つようになり、マネジメントにも経験。その後グループ内異動を経て、現在は複数の媒体の編集長となって、前述の通り「コンテンツのことならなんでもやる」と公言し、なるべく好き嫌いせずに多岐にわたる業務をさせてもらっています。

この10年間でチームを持つようになり、今度は自分が「人に編集を教える立場」になってからは、「人に教える以上、ベストと思ったものを授けたい」と、一念発起して編集の学校にも通い直しましたし、ライティング系の資格にも片っ端から手を出しました。ウェブマーケティングや統計解析系の資格も取れそうなものは一通り取得したほか、エンジニアとも会話できるようになりたくて、エンジニア向けの集中講座みたいなのにも通学。エクセルをはじめとするOFFICE系にも手を出し、2018年からはメディアとビジネスの両立のあり方を学びたいと思って、グロービス経営大学院で経営学修士(MBA)も取得し、ビジネスという側面からメディア運営を考えるようにもなり……もう、「自分に足りないもの」でお金を払えば叩き直せそうなことには、投資をし続けてきました(本当、奥さんに感謝です)。

そんなこともあって、このnoteでは、僕が実体験で考えたことと、数々の学習機会を通じて学んだことをうまく皆さんにもシェアすることで、「真摯にコンテンツに向き合う製作者の人たちと議論を深めていきたい」と思っています。

基本的に僕自身は「一方的に自分のノウハウを人に押し付けたい」という願望が本当にないというか、「読者が違えばベストな方法は十人(?)十色」だと思っているので、「こう思った」とか、「こうしたらもっとうまくいくんじゃないか」などご意見ご感想いただけると、すごく嬉しいです。

この記事を読んでくださっているあなたとも、業界全体をもっと盛り上げていきたいし、「真摯にコンテンツを作る人たちが楽しめる世界」の向こう側には、きっとそれによって勢いづく取り組みがあったり、その価値を楽しんでくれるたくさんの読者がいるんじゃないかなと期待しています。

前置きがとっっっってもながく、かつ冗長ですみません!


そんな感じで今後のnoteを続けていこうとは思うので。ぜひぜひ、「こういうネタを掘り下げてほしい!」というところを教えてください!いろいろ書いたけど、ネタ考えるのが一番つらいので…笑

最後に一応いろいろとお問い合わせをいただくようになったので、よくある質問と各種窓口だけ貼っておきます(‘ω’)ノ 「どうしようかな」と迷っていらっしゃったら、なんとなく挨拶だけでも結構ですので、お気軽にご連絡ください!

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