コニサー教本とマクアケの特別テイスティングセミナー
この1~2週間、一社のクラウドファンディングやコニサー教本の執筆・校正、そしてウイスキープロフェッショナル(WP)の官能の採点に追いまくられていた。特にWPの官能試験は4種のブラインドの筆記を含むため、受験者一人ひとりが4枚の解答用紙を提出している。受験者が約200名だったため、4×200で800枚。その解答用紙のすべての採点を行ったため、眼も腰も、そして集中力も要求され、最後の3連休は心身ともに極度に疲れてしまった。
さらに並行して行っていたコニサー教本の中巻、スコッチ編の校正もどうにか終了することができ、なんとか今月末には入稿できる見通しがたってきた。思えば改訂版を計画してから2年近くが経つ。中巻のスコッチ編を出したのはコロナの渦中の2020年。あれから4年以上が経ってしまった。その間、スコッチにも多くのクラフト蒸留所ができ、そのたびに作業が中断したというせいもある。それ以上に天文学的に仕事が増え、私の時間が取れなかったというのが一番大きな理由かもしれない。イヤーブックに、一社の立ち上げ…。コロナからコロナ後にかけ、2つの大きな事業を新規に始めているのだから、それも無理はないかもしれない。
その一社も、ようやく先週からクラウドファンディングが始まり、いよいよ本格始動した。ガロアとコニサー教本が一段落したことで、沖縄から帰ったら、一気に進行させたいと思っている。またスクール事業の拡大のため、2つ目のテイスティングセミナーをやることになったが、それが私の「話題のボトルを飲む」シリーズで、その第2回目も来週14日の木曜日にスクールで行われる。今回はウイスキーガロアの名物コーナー、ザ・テイスティングで取り上げたボトルがメインで、スコッチのノックニーアンとアードナッホー、ジャパニーズの長濱、そして秩父が2種。さらに今号のガロアではないが、安積のYOIYOバージョンの6本である。
ノックニーアンとアードナッホーは、とにかくファーストリリースで、日本初上陸。ジャパニーズは新宿のバーリベットの10周年記念の長濱、そして秩父の2種だが、なんといってもフィールドバレエの34周年ボトルがすごい‼ 肥土さんがブレンドした秩父のシングルモルトで、一般では手に入らない稀少品。秩父はどちらもテイスターが90点以上つけた逸品だ。
さらに一社のクラウドファンディングの返礼品の1つのジャパニーズの特別テイスティングセミナーのラインナップも決めてしまう。日時は1月下旬か2月上旬に設定したいと思っているが、ウイ文研のグラバーコレクションを中心としたオリジナルボトルばかり。ここにも秩父を2本選んでいる。すべてフェス用の限定ボトルで、すべて抽選で完売済み。
それらの画像も見ていただきながら、たっぷりと2時間、スクールでセミナーを行いたいと思っている。おそらく1回では無理なので、25名ずつ2回に設定し、どちらかを選べるようにしたいと考えている。記念すべきマクアケの、そして一社のジャパニーズの法制化に向けた、第一歩のイベントである。