コニサーのバーバス一日ツアーと、井川、そしてマスターの採点作業
沖縄・宮古から帰って休む間もなく、翌3日の日曜日は朝9時すぎに東京駅に集合して、木内酒造のバーバス(!)に乗って、ウイスキーコニサー限定の一日バスツアー。昨年11月の新潟3蒸留所ツアーに続く、コニサークラブの第2弾で、今回の参加者は私を入れて20名だ。
バーバスとは大型バスの中にバーカウンターを設けたもので、おそらく世界に一台しかないだろう。木内酒造が6000万円をかけて購入、改装したもので、車体には大きくバーバスの文字と、常陸野ネストビールのフクロウのシンボルが。驚いたことにナンバーは1823で、これは木内酒造の創業年を表している。
乗車するとすぐにバーカウンターでビール、ウイスキー、ジン、梅酒ほかがサーブされ、ツアー参加者にお土産パックとして渡された可愛らしいトートの中には、うれしいことに大きな保温タンブラーグラスが。これで、さっそく私は梅酒ソーダをいただくことに。酒がサーブされるのは、バスが停車している間だけで、走行中は移動は禁止。バーカウンターもサーブはできないことになっている。
そのせいもあるのか、ほぼ40~50分おきにバスはサービスエリアなどで停止。参加者は朝からウイスキー、ビール、ジンなどを飲み放題に!!もちろん料金はフリーで、すべてツアー料金に含まれている。ツアー自体はまず八郷に行き蒸留所見学。その後3種のカスクサンプルなどのテイスティングがあり、ハム・ソーセージ工房の各種ハム・ソーセージ、そして自家製パン(これがすこぶる美味)、ハム・卵の大きめのサンドイッチで昼食。その後、買物をして、次に向かったのは石岡の製麦所。これは通常ツアーには含まれていなく、今回のツアーだけの特別の見学だ。
さらにバスは北上して額田のビール工場(ここでも試飲!!)、そして最後は那珂市の木内本店蔵へ。ここでは日本酒の造りを見学し、その後蔵のレストランで、各種日本酒を飲みながら、地元産の蕎麦で夕食。木内酒造を出たのは夕方6時過ぎで、バスで一路、つくば未来駅へ。そこでツアーは終了となり、無事解散。7時台の快速に乗って秋葉原に帰ってきた。
ということで、胃にも肝臓にも、体にもハードな一日となったが、参加者は大満足。先週月曜からのインディアンウイスキー、カバラン、そして沖縄・宮古の泡盛蔵7ヵ所、ラム・ジン1か所の取材とハードスケジュールをこなしたあとだけに、いつにも増して疲労コンパイ。しかし休んでいる時間はなく、4日から再びウイ文研事務所で、1日数件のミーティング、事務整理が続く。
そのうちの1つが、コニサーツアー第3弾となる井川蒸留所ツアー。これは1泊2日のツアーで、十山の社有林の中にある山荘、椹島(さわらじま)山荘に泊まって、井川蒸留所を見学するというもの。日程は6月1・2日の土日、2日間である。
そのズームミーティングもだが、次号ガロア、そして『コニサー倶楽部』、さらにウイスキー検定のテキストも待ったなしで、再び校正・原稿執筆に入っている。
もう1つ、沖縄・宮古から戻って始めたのが2月25日に行われたマスターオブウイスキーの2次試験の採点作業。筆記の部分と、官能の採点。そして口頭試問の結果を表にし、昨日、コニサーの審査員4名で、その結果を話し合った。はたして、今年(2023年度)はマスターの合格者は出るのか、出ないのか。出るとしたらそれは誰で、何人なのか…。
審査員4名の合議をもとに、来週早々には結論を出したいと思っている。