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マスターの論文審査と検定テキストの改訂作業…



 イヤーブックの入稿を済ませ、今週中には『コニサー倶楽部』の入稿も待っているが、正月明けから本格的に取り組んでいるのが、マスター・オブ・ウイスキーの論文読みだ。毎年、この時期マスターの論文を読んでいるが、今回は過去最多の16人の方から論文が寄せられた。これはマスター試験の1次で、この論文審査に合格すれば、次の2次試験に進むことができる。
 今回はどれも力作揃いで、ようやくマスターの論文の書き方、スタイルといったものが、受験者にも分かってきているのではないかと思った。論文審査は私を含めた4人であるが、そのうちの2人が文系、残りの2人が理系の審査員である。今回16の論文の中で理系は4~5件、残りは文系だが、SDGsも含めて、非常に興味深いものが多かった。私の知らないことも多くあり、論文を読みながら、こちらが勉強になることもしばしばだった。結局、1日に2つくらいのペースで読み進め、2週間ほどで、すべての論文に目を通すことができた。あとは28日(日)に4人の審査員がウイ文研に集まり、それぞれの評価結果をもとに話し合いを行うことになる。そこで合否が決定されれば、2月下旬に予定されている2次審査に望むことになる。
 論文審査と並行して進めていたウイスキー検定の問題つくりも、ようやく3級、2級、1級、ジャパニーズクラフト級(JC級)の全400問を作り終え、今はその校正にかかっている。来週くらいには、すべて印刷に回せる状態になっているだろう。それが終われば、マスターの2次試験の筆記試験の問題づくりにかからなければならない。はたして今年は何人が2次の筆記と官能、口答試問に進むことができるだろうか。
 次号のガロアについては、何度か編集ミーティングを開き、コンテンツも決まりつつある。その取材、巻頭特集(ジャパニーズの定義問題)の座談会のスケジュールも出来上がった。横浜フェスまでに、何とかそれらの座談会、取材をやってしまいたいと思っている。それと同時にTWSCのボトル撮影も昨年暮れから続いていて、それが終わり次第、フライト組み、審査員のグループ分け、そしてどの審査員グループが、どのフライトをやるのかという、マッチング作業が始まる。それが終わらないと、審査員に送るサンプル小瓶詰めができないからだ。2月中旬には、12,000本近いサンプル詰めと、それを各審査員に送る、トンデモナイ作業が待っているのだ。


 さらにイヤーブック、コニサー倶楽部が一段落したところで、先週くらいからかかっているのが、ウイスキー検定の公式テキストの6年ぶりの改訂で、その原稿にも取りかかっている。新規に書かなくてはいけない蒸留所の数は約50カ所。ひたすら原稿を書き続けるしかないのだが、そればかりをやっているわけにもいかず、ガロアの原稿との同時進行である。


 と、書いてきたが、昨年暮れから人間ドックやら、その再検査、そして眼科に歯医者と病院通いが続いている。70の古稀を迎える前に一度身体を調べたいという思いがあり、できることは全部やっているのだが、仕事以上にこちらのほうがツライ。今日もこれから大腸の内視鏡検査で、再び日赤医療センターである。校正や原稿執筆がそのつど中断されるのは、イタイといえば痛いのだが…。

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