僕みたいなものが英語を話せる理由
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。本日は英語を話すときに必要なことについて、面白いスピーチを見つけたのでご紹介します。
写真には全く関係がありませんが。
まずは、そのスピーチ動画を。
この方、元女優のマリアナ・パスカル(Mariana Pascal)さん。現在はマレーシアや東南アジアでコミュニケーション法を教えている方だそうですが、このスピーチがとても興味深い。
□ 重要なのは『相手にフォーカスすること』
まず彼女、「英語で人とコミュニケーションをとるときに、英語のレベルは関係ない。」と語っています。
その例として、サプリメントを買いに立ち寄った薬局で、英語の堪能な店員さんと英語をほとんど話せない店員さんの接客を比べ、英語の話せない店員さんの方が何を買うべきか伝わった、というエピソードをあげています。
英語の堪能な店員さんは商品の詳細を必死に伝えてくれましたが全く要領を得なかったのに対し、英語の苦手な店員さんは何を買うべきかシンプルに伝えてくれた、と。
自分の英語を正しく伝えようとして自分にフォーカスしすぎる人と、英語のレベルは低くても伝えるべきことに集中し相手にフォーカスする人、の違いだそうです。もちろん、効果的なのは、後者。
彼女は、ジャッジされることを恐れてピアノのレッスンを全く楽しめない娘さんのことや、サイバーカフェで隣の席にいたヘタクソなのにとても楽しそうにゲームをする男性の話を例とり、相手にフォーカスすることがいかに重要かを説いています。
□ 英語はただのツール
彼女は、こうも話します。
「この世界で繰り広げられている会話の中で英語ネイティブ同士のものは、たったの4%に過ぎない。」
さらに「英語はゴールではなくてただの道具。」とも言い切ります。
例えば、"n" が一文字抜けただけで、テストでは不正解になってしまいますが、実際の世界ではそんなことは何の問題もない、と。
そして、彼女はスピーチをこう結びます。
When you speak, don't focus on yourself. Focus on the other person and the result you want to achieve.
- 会話をするときは、自分にフォーカスするのではなく、相手と、たどり着きたい結果にフォーカスしてください。
Let's remember that English today is not an art to be mastered, it's just a tool to use to get a result. And that tool belongs to you.
- 覚えておいてください。現代の英語は、マスターするべき芸術などではなく、結果を得るための道具に過ぎません。そして、その道具ならすでにあなたの手の中です。
□ まとめ
これ、英語だけじゃなく、他の言語にももちろん当てはまりますよね。
僕の第三言語はカンボジア語だと勝手に思っていますが、カンボジアの村に大切な子どもたちができた頃、僕が覚えようとした言葉は、「ありがとう」と「また会おうね」と「大好きだよ」の3つだけ。
それだけの言葉で村に飛び込んで、ちゃんと一緒に生活できてるんですから。
パスカルさんの言葉を借りるなら、子どもたちに愛を伝えることだけにフォーカスしたのが、よかったのかもしれないですね。
さらにね、この記事の最初には、今日は写真と全く関係ないお話、と言いましたけれど、でもこれ、実は写真にも同じようなことが言える気がしているんです。つまり・・・。
「自分のために撮った写真は、いくら綺麗でもかっこよくても、つまらない。」
「相手の為に撮られた写真は、ブレててもピンボケでも、とても美しい。」
ということ。
僕は、日頃から思っています。例えばあなたの大切な人の笑顔を僕とあなたが撮ったとして、たとえ僕がプロの写真家であなたがアマチュアだったとしても、僕はあなたが撮る写真には敵わない、と。
それって、相手にどれだけフォーカスできているか、なのかもしれないですね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回!
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