肌の色が違うのは、生まれた場所が違うだけ。あとは何も違わない。
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです(自己紹介はこちら)。記事をお読みいただきありがとうございます。本日はいま読んでいる本の中に魅力的なフレーズを見つけたのでご紹介します。
僕は基本的に4〜5冊の本を同時進行で読みます。知らない言葉がたくさんで難解な本から、小説、気楽に読み進められる本まで様々です。
そんな中で今回ご紹介するのは、左巻健男さんの『面白くて眠れなくなる人類進化』です。
タイトルからもわかるように、人類進化についてとても面白おかしく読みやすく書いてあります。
この「面白くて眠れなくなるシリーズ」では、様々なジャンルのものが出版されていますが、どれも読みやすくお勧めです。
人類進化といえば、すぐに思い当たるのが、アウストラロピテクス、ジャワ原人、ネアンデルタール人、クロマニヨン人ではないでしょうか?
遠い昔に習った薄い記憶で。
アウストラロピテクスなんて、5〜300万年前の時代を生きていたと言われていますから、本当に途方もないですね。途方もなさ過ぎて途方もなさが逆によくわからない。
しかし、『面白くて眠れなくなる人類進化』では、アウストラロピテクスからさらに100万年以上も遡った、今から7〜400万年前に、世界で初めて二足歩行を開始したといわれる「アルディピテクス」にも言及されていて、もはや、そんな大昔を想像するよりも、動物園のチンパンジーに会いに行った方が早いと思うぐらいです。
地球で最初の人間はアフリカで誕生したというのは有名な話ですが、現在を生きる私たち人間の細胞には、地球の最初の女性のミトコンドリア(ミトコンドリア・イヴ)がそのままの形で脈々と受け継がれているというお話もとても興味深いです。(突然変異などの例外はあるものの)
そのほかにも、「ネアンデルタール人は人間の祖先ではなく、絶滅している。(そのDNAはホモ・サピエンスとの混血として現在の人間にも存在している?)」や、「200万年前にはすでに言語が存在していた?」などもお話もととても面白い。
そんな魅力いっぱいのこの書籍の中で、興味を引いたフレーズがあったので、本日はそれ引用します。
それは、現在の人間の先祖ホモ・サピエンスがアフリカを旅たち、世界の大陸へ進出して行ったというお話の章に登場します。
ホモ・サピエンスは、出アフリカを果たし、途方もない時間の間に、世界中に広がります。そして、じっくりとその環境にあった体に適応していきます。そうして、肌や髪の色や目の色、体の特徴を変化させていきます。僕たちは、それを「人種」と呼びますよね。
その「人種」についての言及です。
私たち現生人類の内部には、種や亜種に値する差異もなく、人類学者の間では「人類を人種に分類する生物学的根拠は無い」と言われています。したがって人種とは、同一の種である人類をさらに細かい集団に区分したもので、人類学者が人類を体格、肌の色、毛髪など、遺伝する身体的特徴をもとに分けたものです。人種の違いは、それぞれの人の集団が孤立的に暮らした結果、地理的な環境の影響を人が取り入れて、長い間に、特徴として区別できるようになったものです。
注意しておかなければならないのは、肌の色や目の色などの特徴をもとに境界線を引いて、人をいくつかの集団に分類するという人種の概念は、現在では生物学的に有効ではないという見方がされているということです。人のゲノム解析からも、それぞれの人種で遺伝子構成が違うということはないとわかっています。
お分かりいただけましたか?
そうです、「人類皆兄弟姉妹!」ということです。
なんだか、素敵ですよね。
このフレーズをご紹介したかったのです。
はい、今日はこれでおしまい。
本日も文末までお付き合いいただき誠にありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!
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