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ドラマふったらどしゃぶりを見て

先日ドラマ「ふったらどしゃぶり」が完結しました。前から原作を読んでいたので今回ドラマ化が決まり、これどうやって映像化するんだ!?と勝手にドキドキしながら見ていました。

毎話SNSでパブサをすると、BLドラマらしからぬ真面目な感想ツイートが多く、視聴者それぞれの性愛の価値観が垣間見えるようなものが多く、賛否両論含めなるほどなーと興味深く見ていました。

24分×7話というこの話数に設定したプロデューサーは正気か!?と思いつつ一筋縄ではいかない重たい話を7話でまとめあげた脚本家の力量には脱帽しました。

原作を読んでいる身としてはとんでもないスピードで話が進んでいき、どの回も話がギュッと詰まっていて胃もたれのような感覚に陥っていたような気がします笑

基本的にドラマは原作通りに話が進んでいきますが、ちょっとずつ変更されてる所もあり特にラストシーンが違います。
ラストシーンは、一顕が始まりの場所である美術館の閉館日前に有給を取っていることに整が気付き美術館に向かうというオリジナルのラストになっています。そして原作では一顕が告白をしていますがドラマでは整が告白しています。それも「萩原が好きだ。一緒に居て」という勝算のある漢気溢れる告白。
個人的にここはかなり好きでした。ドラマの整は原作よりハッキリしたような性格をしていて、演じている伊藤あさひさんの解釈の整だという感じがしました。
原作だと整と一顕は食事を重ねてゆっくり惹かれていき、ホテルきっかけで一気に展開が進んでいきますが、ドラマは尺の関係で辛いシーンが詰め込まれていて、お互い溜まりに溜まった上でのホテルのシーンに入るので、原作よりお互い明確な意思があるように感じたので、最後に整がアクションを起こしあの告白をするのも納得しました。

ちなみに告白後の「それだけ?」と急に誘い受けムーブをする整には思わず声が出ました笑これまで求めても返ってくることなく避け続けられた整がやっと報われ、最大に甘えたこの言葉はニヤニヤしながら涙を流しました()

あと、少し懸念していた和章とかおりがこの尺だと悪者に終わってしまわないかという問題も個人的にはそこまで違和感を感じることはありませんでした。
BLにおいて女性はヘイトを買う役割に置かれることが多いですが、かおりは女性が共感できるような人物なのでドラマでもしっかりそこを描いていて安心しました。性行為が出来ない=悪ということではなく一顕の気持ちに気付いておきながら、対話することを避けてしまったが故にここまでのすれ違いを起こしてしまったという終わりになっているのが良かったです。
和章の方も、整の両親の死が自分のせいだという思いを背負いながら、自分が整と幸せになることの自己嫌悪がとても人間らしさがあって好きでした。常に無機質で欲求というものが無いように見えた和章が最後に整が大好きだと伝えたところは涙が止まりませんでした。(和章と整が結ばれるif世界が欲しい泣)

コミュニケーションをとっていればお互い上手くいっていたのかなと思っていたけれど、改めてこうやって書きおこすとコミュニケーションを取っていても不可能だったかもなとも思い始めてきました。いやーー難しいし面白い。私の稚拙な感想と人生経験の浅さでは何も語れません笑BLドラマでこんな感情にさせられるとは。

ドラマ未成年でも言ったような気がしますが、このドラマもキャスティングが完璧でした。
伊藤あさひさんと武藤潤さんの人となりや雰囲気が整と一顕にピッタリ。
(伊藤あさひさんは武藤さんのことを潤と呼び捨てしているのに武藤さんはあさひさんとさん付けしてるのもまんま作中の2人みたいで好きです笑)
松本大輝さんも秋田汐梨さんも全てが噛み合っていてキャスティングしてくれたお偉い方には頭が上がりません泣

「ふったらどしゃぶり」は2人が結ばれるまでの話なのである程度予想はしていましたが、やはり2人の幸せなシーンがもっと見たかったという心残りはあります笑

続編で一顕がスイカを持って来てくれることを期待してます!!!

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