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専門家より「何でも屋」の方が成功しやすい?『RANGE』が教えてくれた意外な真実

こんにちは!

最近読んだ本で、ものすごく面白くて感銘を受けたものがあったので、今日はその内容についてお話ししたいと思います。

その本というのが『RANGE』です。

『RANGE』とは?

この本の主張を一言で言うと、「これからの変化の激しい時代では、様々な幅広い知識と経験がある人、つまり"RANGE"のある人が成功する」というものです。

著者は様々な事例や研究結果を基に、なぜそう言えるのかを論じています。

正直、ここ最近読んだ本の中ではトップ5に入るくらい面白いです。まだ読んでいる途中ですが、すでに前半でハッとさせられるような話がたくさんありました。

タイガー・ウッズ vs ロジャー・フェデラー

本の冒頭で、2人の偉大なスポーツ選手が紹介されています。タイガー・ウッズとロジャー・フェデラーです。

どちらもそれぞれの競技で世界トップの選手ですが、彼らが歩んできた道は正反対なんです。

タイガー・ウッズの場合

  • 1〜2歳の頃から、父親に才能を見出される

  • 幼少期からひたすらゴルフの練習に励む

  • 10歳以下でトップになるなど、早くから頭角を現す

  • ゴルフ一筋の人生を歩み、世界トップに

ロジャー・フェデラーの場合

  • 幼い頃からテニス一筋ではなかった

  • テニス以外にも、スキー、スノボー、バスケ、スカッシュ、ハンドボールなど多種多様なスポーツを経験

  • 「球技スポーツが好きだからどれもやりたかった」と本人談

  • 中学・高校くらいでようやくテニスに本腰を入れる

面白いのは、この正反対のアプローチを取った2人が、どちらも世界トップになったことです。

早期専門化は本当に正解?

一般的には、タイガー・ウッズのように幼い頃から一つのことに集中することが成功への近道だと思われがちです。でも、実はそうじゃないんです。

著者によれば、フェデラーのように幅広い知識と経験を持つ人間の方が、あらゆる分野で成功しやすいそうです。

確かに、早期に専門化すると人生の序盤では成功しやすいかもしれません。でも、長い目で見ると、幅広い知識と経験を持つ人に追い抜かれる傾向があるんだとか。

ノーベル賞受賞者の意外な一面

ノーベル賞受賞者と聞くと、一つの分野だけをひたすら研究している人をイメージしませんか?僕もそう思っていました。

でも、実際はそうでもないんです。

なんと、多くのノーベル賞受賞者は芸術分野にも興味を持っていて、中にはアマチュアのトップレベルになる人もいるそうです。

これって、すごく意外じゃないですか?

子育てへの示唆

もし、あなたが親なら、子供に成功してほしいと思うのは当然ですよね。でも、だからといって早期に専門化させることが正解とは限りません。

むしろ、子供の興味の赴くままにいろんなことを経験させる方が、長い目で見ると成功につながる可能性が高いんです。

ただし、注意点もあります。チェスやゴルフ、勉強のような「ルールがシンプルなもの」、つまり「AIが得意そうなもの」に関しては、早期の専門化が有利な場合もあるそうです。

タイガー・ウッズが成功できたのは、ゴルフという競技の特性もあったからかもしれません。

もし、もっと複雑なスポーツやビジネスだったら、また話は違ったでしょう。

AIの台頭と「RANGE」の重要性

ここで考えてほしいのが、AIの存在です。早期に専門化して成功できるような分野は、今後AIに取って代わられる可能性が高いんです。

例えば、チェスの世界チャンピオンよりも、スマホアプリのAIの方が強いと言われています。

つまり、これからの時代、本当の意味で成功したいなら、幅広い知識と経験を持つ「RANGE」のある人になることが重要なんです。

最後に

『RANGE』という本、本当に面白いです。様々な事例と研究が載っていて、早期の専門化がいかに危険で望ましくないかがよく分かります。

ぜひ、この本を手に取ってみてください。きっと、新しい視点が得られると思います。

『RANGE』をみてみる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。良い一日を!

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