【学習塾の職員が語る】言語化能力を高める3つの方法
こんにちは。学習塾で働いているマモ~です。
今回は、私が100組以上の家庭と接する中で気づいた「言語化能力」の重要性と、その高め方についてお話しします。
なぜ言語化能力が大切なのか
私が学習塾で一番課題に感じているのが、生徒自身の言語化能力です。
個別指導という特徴上、大人しめの子や自己主張が少ない子が多いのですが、言語化能力がないと授業内容を自分のものにしてアウトプットする力が弱くなってしまうんです。
言語化能力とは、思考や感情、経験などを言葉で表現する能力のこと。
自己理解や問題解決能力の向上にも関わる重要なスキルです。高ければ高いほど、自分の考えを明確に伝えられるだけでなく、他者の意見も理解しやすくなります。
最近、本屋のビジネス書コーナーでも言語化力に関する本をよく見かけるようになりました。大人でも悩んでいる人が多いんですよね。私自身も日々奮闘中です(笑)
言語化能力の4つの要素
言語化能力は実は一つの能力ではなく、4つの要素から成り立っています。
表現力:自分の意見や感情を適切な言葉で表現する能力
説明力:他者に対して分かりやすく情報を伝える能力
論理的思考力:物事を筋道立てて考え、順序立てて説明する能力
語彙力:豊富な語彙を使って多様な表現をする能力
これらをバランスよく伸ばすことが大切です。
言語化能力を高める3つの方法
では、具体的にどうやって言語化能力を高めていけばいいのでしょうか。私の経験から、特に効果的だと感じる3つの方法をご紹介します。
1. 読書習慣を身につける
一番おすすめなのが読書習慣です。多様なジャンルの本(物語、ノンフィクション、ビジネス書など)に触れることで、語彙力が高まります。
さらに、様々な考え方に触れることで論理的思考力の向上にもつながるんです。
本は著者が書いて、編集者が編集し、多くの人の目に触れた上で出版されます。つまり、筋道が立っていないと出版には至らないわけです。
本がどのように展開して論じているかを追うことで、論理的思考能力が鍛えられるんですよ。
ただし、読むだけではインプットに終わってしまいます。読んだ本の感想を誰かに話したり、内容を人に説明したりすることで、表現力や説明力も養えます。
このアウトプットまで含めた読書習慣が、言語化能力の4つの力を高めるのに最適だと思います。
2. 日記やエッセイを書く
日記やエッセイを書くのも効果的です。自分の考えや感情を整理して言葉で表現する訓練になるからです。
毎日数分でいいので、その日の出来事や感じたことを振り返って書いてみてください。これだけで言語化能力の向上につながります。
3. 対話を重視する
最後は対話です。私は生徒とよく対話をするようにしています。
例えば、「最近学校で楽しかったこと、嬉しかったことはある?」と聞いて、その時の気持ちや考えたこと、その後どうしようと思ったかなどを掘り下げていきます。
これは親子でもできるので、ぜひ試してみてください。インタビュアー形式で本人の思考や感情を整理するお手伝いをするイメージです。
一人で日記を書くのが難しい場合は、こういった「壁打ち相手」が必要になってきます。
誰かと一緒に自分の感情や思考を言葉にしていく練習が、言語化能力を高めるのに効果的なんです。
おわりに
言語化能力を高めるには、読書と対話この2つが特に重要だと考えています。
読書は単に読むだけでなく、感想を述べたり内容を説明したりするアウトプットまで含めると、最も言語化能力を高めるのに適した方法の一つだと思います。
これは子供だけでなく、大人にも言えることです。私自身も日々実践しています。
言語化能力はコミュニケーションの基礎となる大切な力。ぜひ取り組んでみてください。
参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。良い一日をお過ごしください!
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