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サブスクモデルの可能性を追求してみた小さな美容室のお話


このコンテンツをご覧いただきありがとうございます。

このコンテンツでは、今何かと話題のサブスクリプション(定期購入)サービス

美容サービスとも親和性が高く注目されている経営者の方も多いかと思うのですが、実際に弊サロンで取り組んだ成果報告をシェアさせていただき皆様のサロン経営のお役に立てていただけたらと思います。 

初めてアクセスいただいた方はこちらも併せてどうぞ(無料閲覧)



以下、このnote の構成を簡単にご紹介します。

第1章前半まではどなたさまもご覧いただけます。

2章目以降は投げ銭上等、手前のノウハウシェアの心意気にお応えくだされば幸いです。


*目次*

まえがきにかえて 〜私のサロンの簡単な自己紹介

導入モデル、設計における過程を理解していただく上で私が運営しているサロンの概形を知っておいていただいた方がより理解が進みやすいと思いしたためています。ご自身の運営されているサロンとの相違なども確認していただけたらと思います。

第1章 問題意識と取り組もうと思った動機・理由

そもそもの着想は昨年の夏くらい。2020年年初にご提案できたらと思って準備を始めました。そもそもの動機をご紹介しています。

第2章 これは失敗する!と思った案

そこから始まる準備段階。頭ふにゃふにゃにして出すだけ出した案を精査してみて、「ここ外すとヤバいな・・・」サブスクの落とし穴に気づいたお話をシェアします。

第3章 誰に、届けるのか。

改めての再設計。どんなサービスもやっぱり「誰」の解像度を上げないと作り込めないんだな、ということでターゲットの再設定を行いました。あなたのサロンが喜んで欲しいお客様は誰でしょうか?

第4章 いざご提案、お客様の反応

私たちの販促計画とご提案に対するリアルな反応をご紹介しています。

第5章 やっぱりあかん!だったプラン

ご反響いただけたプラン、スルーされたプラン。当初の予想とのギャップを分析します。

第6章 意外な好反響

想定していなかったサービスの利用方法はお客様が思いつくものですね。こちらが期待していなかった活用で期待していなかった顧客満足体験を得ることができたエピソードをご紹介します。

第7章 〇〇〇〇をやらなかった理由

他業種で実例のある「曜日限定・時間限定サービス」「毎月定額課金」について今回取り組まなかった理由をご紹介します。

第8章 また来年。そして取り組んでみたいサロン経営者様に向けて

今回のキャンペーンを経ての反省と来年やってみたいあんなことやこんなことをまとめています。


まえがきにかえて 〜私のサロンの簡単な自己紹介


私が運営しているサロンは、ギリギリ東京に入れてもらえない千葉県のすみっこに佇む18.5坪のこじんまりプライベートサロンです。


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席数は3席、シャンプー台2機を設け2009年の創業からゆるりと10年超の運営を可もなく不可もなく継続しているといったところ。


立地は、最寄駅から徒歩25分程度(バスがオススメ)。


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ロードサイドに面してはいますが、開業計画時には前職のオーナー以下先輩方も「これ、、、ほんとにお客さん来る?」と心配してくださり、サロンモデルのほとんどが「遠っ!」と悪口ばかり言ってくるし笑、初めてサロンを訪ねてくださる方は「ちょっと次はタクシーで来ようかな・・・」とおっしゃるような、そんな立地です。


そんな立地でも10年超の運営を実現してこれた秘訣めいたものはまた機を改めてしたためてみようと思っていますが。


この10年、単一メニューでの展開に帰着させるわけでもなく、また外部集客サービスのご厄介にならずに運営できていることは今でもまぁまぁ誇りを持っているところです。


昨年2019年の営業実績はスタッフ2〜3名で年商およそ2400万円、客単価¥9,500。

坪数/席数と照らし合わせながら「ふふ〜ん、そんなもんかい。」くらいで以下の記事を読み進めていただければ幸いです。


第1章 問題意識と取り組もうと思った動機・理由


では早速本論へ。


冒頭著した通り、着想は昨年の夏くらいのことです。

2020年年初にご提案できたらと思って準備を始めました。


そもそもの動機はやはり、1〜2月どうしても12月に比べて減少傾向に入る来店数。そこを補う魅力あるコンテンツが欲しいなというところ。


お年玉(店販)キャンペーンをしてみたり運営10年の中でも試行錯誤してきたんですが、やはりそもそも店販比率を高い水準に置かない運営をしている手前、それもまたさほど来店数に響く反響にはならず。

加えて、ここ数年リピート率に今一度のテコ入れと、仕組み化できる施策を作ってきていたタイミングと重なったこともあって「やってみよう。」取り組みを始めることになりました。


この章では具体的な取り組みのフローを紹介する前に、まずは、私が考えた美容室におけるサブスクリプション導入のメリットについて説明させてください。

私が考えた美容室におけるサブスクリプション導入のメリット 

1. お客様の来店にかかる「選ぶ手間」を削減できる
2. 接触(来店)回数の増加
3.年間会員顧客という新しい客層を作ることができる
4. リピート率の安定
5. 売上の安定


1. お客様の来店にかかる「選ぶ手間」を削減できる

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