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トルコにて夫婦で並んでマッサージを受けた話。

今日は素晴らしき日曜日だ。何が素晴らしいって、朝から夫婦で3度寝をし落ちるところまで落ちた後、久々の晴れに捗る掃除・洗濯(全自動洗濯機とルンバが大活躍)、午後は夫婦でタイ古式マッサージを受けてきた。

昨晩、「明日限定でマッサージのペア割あるけど行く?笑」と夫からお誘いがあった。以前、マタニティマッサージを受けたところ、非常にゆっくり出来たので夫にも勧めておいた。どうやら彼はLINEで店舗とお友達になり限定の案内を受け取っていたらしい。

9ヶ月目に突入し、いよいよお腹が大きく膨らみ重くなるに連れ、体にガタを感じていた私にはなんとも有り難いお誘いだっただけに二つ返事でOKをし、その場ですぐに電話予約を完了させた。

自宅からバスで15分ほど、そこから歩いて5分ほどの場所にあるアクセスの良いその店舗はタイ古式マッサージとマタニティマッサージを専門にしているので、夫婦二人で行くにもちょうど良い。

カーテンで仕切られた半個室で二人隣に寝転がってマッサージを受ける。程よい暗さと静けさにあっという間にウトウトしながら、「・・・並んでマッサージを受けるのこれで2回目やなあ。」と思い出したことがある。

新婚旅行でトルコツアーに参加した際、宿泊先のホテルに併設されていたハマム(公衆浴場)で洗体とマッサージを受けた。もちろんオプションなので別料金を払ったのだが、なかなか出来ないセレブ体験ができて満足である。

チェックインを終えてロビーで添乗員さんを待っていると、恰幅のいいトルコ人の男性がにこにこしながら近づいてきた。手には何やらメニュー表を持っており、簡単な挨拶を終えてから英語でマッサージ店の宣伝を始めた。「併設されているハマムでマッサージを受けませんか?今なら60分5000円のところ、90分5000円でサービスします。」と言うのだ。

洗体・垢すり・90分のマッサージで5000円。旅の中盤で気持ちも随分落ち着き、気が大きくなっている私は「せっかくトルコに来てるんやし受けてみよう」と部屋に帰ってから夫に提案をした。ここぞとばかりにせっかくという魔法の言葉を使う。

事前に予約が必要だと聞いていたので、マッサージ店の受付に行ってみるとポツポツと枠が埋まっていたため、21時の枠を抑えて2時間弱ほど時間をつぶすことになった。ハマムでの流れについては事前にネットでなんとなくの前情報を仕入れていたのだが、店によって案内に多少違いがあるようだった。

自分の部屋で化粧だけは落としていき、水着(着用する場合があるかもという記事を見たので)と替えの下着やタオルを持っていざハマムへ。スタッフの女性に廊下を挟んだ男女別々の更衣室へ案内され、大きなバスタオルを1枚渡され全裸になるように指示をされた。更衣室自体は古い銭湯の更衣室をイメージしてもらえると良いと思う。ロッカーには鍵がついていたので貴重品も預けられそう。

全裸にバスタオルを巻いてもう一度受付へ戻ると、2階で待つように言われたので、言われるがまま階段を上がるとプールサイドにあるような折りたたみ式のベッドが3つ並んでいる。「ここかな?」と言いながら夫ととりあえず並んで座る。なんの音沙汰もないまま10分程経過し、忘れ去られたのではないかとソワソワし始めた頃、ようやく2人の女性スタッフが登場した。

手招きされて着いていくと、ハマムへの入り口がそこにあった。夫は入り口横すぐの小部屋へ案内され、男女別々でまず洗体と垢すりを受ける。女性用のハマムには先客が2人(中国の方かな)いて、既に施術を受けた後なのか体を起こしてリラックスしていた。

タイル張りの段みたいなところに寝転がり、後は特にすることもなくスタッフの女性が体を洗ってくれるのを受け入れるのだが、何が凄いってその方法と豪快さだ。もちろん写真撮影はNGなので資料がないのが残念なのだが、洗濯ネットの細長いタオルみたいなもの(語彙力・・・)を使い、もこもこの泡を手際よく生み出していく。

※参考画像がこちらのブログにあったのでよければ見てね。

もこもこの泡と垢すりの手袋を使って、痛気持ちいいくらいの強さで体をゴシゴシ。顔にもお構いなしに大量の泡がぶわあっと乗せられるのだが、予想以上に泡を生成してしまったのか、スタッフのお姉さんが泡まみれの私を見て笑っていた。

体だけでなくもちろん髪の毛も洗ってくれる。上体を起こし座っているだけでゴシゴシと頭を洗ってもらうのだが、お湯をかけるタイミングなどの合図はないため、なんの前触れもなく大量のお湯が頭からかけられる。呼吸のタイミングが合わなければ、大量に水を鼻から吸い込んでしまうかもしれない。危険だ。笑

その後、5分程ハマム内で体をゆっくり休めてから、1階のマッサージ室へと二人で案内される。豪快な洗体方法の感想をお互いに述べながら、どんなマッサージを受けられるのかなあ、と心踊らせる私。

いざ部屋へ案内されると6畳くらいの部屋にベッドが2台。なんの仕切りも無いところを見ると、ここで並んでマッサージを受けるらしい。ベッドに上がったりする際は、スタッフの人がめちゃくちゃでかいタオルで間を遮り互いに見えないようにはしてくれた。

マッサージはオイルマッサージで、体をタオルでふわっと覆い、目元もタオルで隠されるので隣りにいる夫のことは一切気にならず、内側からぽかぽかした体はあっという間に脱力状態になる。なんの合図もなく、マッサージが始まる。無理にコミュニケーションを取る必要もなくて個人的には快適だった。

「これから90分も至福の時間が続くのか・・・」と半分眠りながら、どれくらい経ったのだろうか。体の半分程度をほぐし終わった頃、「グォォーーッ」と静寂を切り裂くイビキが鳴り響いた。定期的に聞こえるその音が凄まじすぎて面白く、施術を受けながら笑いをこらえて肩を震わせる私。これにはスタッフの2人も流石にひそひそと笑いながら話していた。

「夫よ、、疲れが溜まっていたのか。しかし、凄まじい。笑」と思いながら90分の施術が終了。気づけばイビキも聞こえなくなっていたので、夫も終わって目を覚ましたのだろう。着替えを済ませて部屋へ戻った。

「イビキ、凄かったで。笑」と声をかけると、夫は私がイビキをしていたと思っていたらしく、彼も静かに肩を震わしていたことが分かった。あくまで推察だが、私の先に洗体を受けていた中国のおばさまのどちらかがイビキをしていた本人だろうという結論に至った。時間的にも間違いないと思う。

静かな空間で夫婦並んでマッサージを受け、イビキの凄さに肩を震わした秋の夜。マッサージを受けてあそこまでしっかり眠れたら幸せも倍増だろう。

ハマムでの洗体マッサージ、個人的にセレブな気分を味わえるので大変おすすめです。※場合によっては危ないこともあるらしいので、事前に調べていくことをおすすめします!

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まみー
「note」を書くための糖分に変わります。